閑話です。閑話は基本的にあなたちゃんを登場させる予定はないです。それではどうぞ。
敦とあなたが依頼で出かけた後、谷崎は国木田に話しかけた。どうやら、聞きたいことがあったらしい。
国木田はそこで一拍止め、その後すぐに言葉を発する。
国木田にそう言われ、谷崎は想像してみる。
もちろん、それは書き起こすまでもなく、奇妙な(?)光景になった。福沢や森と言った、一番上の上司に敬語を使う様子や、普段から敬語を使っている相手に対しての想像は容易である。しかし、いつも色々と迷惑をかけ続ける国木田相手へ敬語を使っているイメージが出来なかった。というか想像するだけで頭の中が混乱で埋まっていた。
その言葉に、谷崎は苦笑することしかできなかった。
そんな話をしていれば、一人、出社時間を明らかに過ぎているというのに出社してくる人間がいた。
そう、先ほどまで話していた太宰治である。出社時間を過ぎているにも関わらず、当たり前かのように出社、そしてハイテンション。意味がわからない。
太宰が来ると始まる、国木田との漫才(?)。最早日常茶飯事であるため、誰も突っ込まなくなった。
そう言われ、国木田は理想と書かれた自らの手帳に万年筆で書き込んでいく。
万年筆バキッ!
太宰に嘘と言われ、国木田は使用していた万年筆を折った。
国木田は怒り心頭である。
そんな谷崎の言葉を聞き届ける前に、太宰は出て行ってしまった。
そんな、敦とあなたがいないうちに起きた出来事だった。
その後、あなたが帰ってきて、「後から敦くんが太宰さんを川から引き上げて帰ってくる」と伝えられたらしい。
というわけで閑話でした。基本的に、あなたちゃんがいないうちに起きた出来事をこうやって出していくつもりです。普段出している話の半分くらいの話の長さになると思ってくださればありがたいです。それでは。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。