ー朝ー
気付けば周りは明るくて、すかさず太陽の光が目に差し込んでくる
眠気を覚まそうと目をごしごし擦った
そこで俺はやっと異変に気がついた
俺は見知らぬベッドに座り込んでいた
ガチャ
俺が遡るのを遮るようにドアが開いた
俺に話しかけてきたキャッチだった
確か名前は……
七瀬さんは、にかっと笑って快調に喋り出した
勢いが止まらない七瀬さんに苦笑いした
でも俺は途中で我慢できず、口を開いた
七瀬さんはぎょっとした顔で俺を一瞥した
前の俺だったら笑って受け流してた
でも…今は違う
七瀬さんはさらに驚いた顔で俺を見つめた
七瀬さんは何か知ってる
ぼそっと呟いたところで確信した
七瀬さんは言葉を選んでいるようだった
俺は緊張しながら七瀬さんを見つめた
俺はただ固まっていた
身体が強張って、口が動かない
七瀬さんは泣きそうになりながら話した
でも何とか堪えて、また俺の顔を見つめた
公園で思い当たる場所なんて一つしかなかった
樹と出会って、別れて、再会して、また離れた場所。
俺は部屋を飛び出した
七瀬さんは見送るようにこちらを見ていた














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。