1
ある日の夕方のこと、私は一日練習を終えて松野家に帰ってきた。
汗でベタベタになった体をシャワーで軽く流し、冷蔵庫の中のコーラを開けてコップに注いだ。
プシュッ という炭酸のはじける音が耳に広がる。
一日連を終えた私はすごく疲れていた。
私がコーラを飲みながら居間のテーブルの前でぐったりしていると、十四松がやって来た。
いつもと変わらない笑顔で私の隣に十四松がぽすん、と座る。
すると、十四松が突然こちらを向いた。
こちらを向く十四松はなぜか顔が赤かった。
すると十四松は恥ずかしいのか、顔をべろんべろんに伸びた袖でゴシゴシとこすった。
突然私の言葉を遮るように人差し指を私の口に当ててきた。
そして
私の頭をぽんぽんって撫でた。
そしてぎゅってした。(ハグした)
十四松のハグはとても優しくてすごく安心した。
疲れていた私の心が一気に回復していく。
十四松のおかげで元気が出てきた。
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十四松とあなたのイチャイチャシーンを見てしまった材木松でした。
(END)
2
あなたは7人分のオムライスをお盆に乗せて運んできた
その後、みんなで美味しくいただきましたとさ
めでたしめでたし
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。