第11話

共鳴
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2023/09/11 13:40 更新



上林『……んで、俺が国公認の異世界人ってのが認められた事で…何か変わったりするんですか?』
俺が結局のところ聞きたいのはそれなのだ。

唯の異世界人→国公認異世界人

言わば俺はバイトから正社員になったような感じ。だったら給料_衣食住位は支えて貰わないと困る。そして最早忘れかけていたが今の所俺は異世界1日目でそしてショタ。そしてショタ(重要)。
この世界の事を何も知らない子供なんかゲスい大人の格好の餌食である。俺は老衰で死にたいんだよ馬鹿野郎。

リシュール「それは勿論。君は子供だし外に放り出すなんて言ったら倫理観がどうかしている。加えて君は魔法が使える。せっかくの自衛手段なのだから身につけなくては、ね?」
トーハ「待て、リシュール。お前何故コウタが魔法が使えたと知っている?訓練場には俺たち以外・・・・・誰も居なかったはずだが」

ん?、とトーハ王子の言葉に首を傾げる。だって俺ら魔法使えたって報告して__ないわ。
あかん、してない。てかなんでリシュール王子知ってんの!?
リシュール「トーハ、私の得意な属性魔法は?」
トーハ「は?なんだよ急に…。光と水、だろ?」
水の所で苦い顔になったトーハ王子。水の魔法苦手なんですもんね。得手不得手あるもんね。
気分は甥を甘やかす叔父の気分(尚現実では俺が年下)
トーハ「っ!水か!!」
上林『水魔法?それがどうしたんですか?』
半ば叫ぶように言う王子。でもその水は俺が出したものだったし他にあのゾワゾワしたオーラ(魔力)があったら多分俺でも気づく。多分。

フィール「端的に言えば、リシュール様がコウタの出した水魔法に共鳴した、という感じだな」
上林『へ〜、…んんん?』
共鳴、とはどういうこった??
ドルフ「コウタ様、この世には五大属性魔法が有るのはお分かりでしょうか」
上林『トーハ王子に聞きました!あーっと、火と水、風に闇、光!…ですよね』
ドルフ「正解です。更に得意魔法には人体に所謂、特典のようなモノがつくのです」

《特典:共鳴》得意な属性魔法が有る場合、一部を除き近くで発生したその属性魔法を感じることが出来る。また、その魔法を使った者を探知する事も応用次第でできる。但し、その魔法の威力や範囲が狭すぎた場合感じ取る事は困難である。

ドルフ「_と、言うわけで御座います」
上林『なるほど…。じゃ、じゃあ、トーハ王子は火とか闇とか風の魔法はその、共鳴が出来る訳なんですね』
トーハ「そういうことだ。共鳴は騎士に置いてとても重要な要素でな。敵と出会った時、不意打ちで仕掛けてきたとするだろう。その時に五大属性魔法のどれかひとつでも共鳴出来る奴を属性分揃えれば即座に対応出来る」
トーハ王子が居たら後は光と水に共鳴出来る人を配置すれば良いってことだよな。……あれ?だったらリシュール王子とトーハ王子のペアって最強なんじゃね?
フィール「だが、マクファーレンには2つの騎士寮が存在している。お世継ぎでないお2人は必ずリーダーにならなくてはいけないからな。共闘は難しい」
ドルフ「出来たとしてもフィール上級騎士殿とはやりたくもありませんがね」
フィール「こちらのセリフだな」

わ、わぁバチバチしてる…。
リシュール「そして私は水魔法からそれを出した君を探知した。これが訓練場に居なくても分かった理由さ」
トーハ「訓練場からここまではかなり離れている。共鳴が起こる事など無かったろう。だから俺は他の理由が有るのだとでも思っていたんだが…杞憂だったか……しかし、此処でも共鳴が起こるということはコウタの得意魔法は水、か?リシュールの様だな」
リシュール「良いじゃないか。水魔法ならば私が教えられるからね…いっそ白騎士寮ホワイト・キンガーに入るかい?」
茶目っ気たっぷりに細められた目。
トーハ「待てよリシュール。得意魔法が水だけでは無いかもしれないだろうが。その他にも有れば我らが黒騎士寮ブラック・キンガーにだって入れる」
ズイズイと俺の眼前に迫る2人の王子の顔。些か顔が良すぎて心臓に悪いんだけど。

ドルフ「ふふ、コウタ様は良く好かれるお人柄なのですね」
上林『いやそういう問題か!?』
暖かい目で光景を見るドルフさん。確かに俺には良く人が集まるけど!!ただ単に課題を押し付けに来たクソ上司とアホな先輩だけなんだよ!!!見当違いです!!!
リシュール「じゃあコウタの得意魔法を調べてみよう。コウタがどちらに入るか云々は置いても共鳴が使えるのは悪い事では無いはずだろう」
トーハ「良いだろう。ではいつもの如く俺達が魔法を使って調べるので良いな?」
上林『え?俺が魔法を出して調べるんじゃなくて?』
リシュール「それよりも対象者に魔法を使って共鳴するかどうか調べる方が手っ取り早いんだよ」
あれよあれよと言う間もなく、2人は豪勢な彫刻が掘られた魔法ボタンを取り出した。




続く

次回『俺の共鳴』

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