おはよう世界!!!!!
えー、びっくりするほど快眠でした。あの後風呂から上がったら即寝たよね。フカフカなオフトゥンが悪いと思うんだ、俺。
目ぇ覚めてベットの横見たら服が置いてあったので、多分これに着替えろってことだよね。あっ、シルクだサラサラ。
食堂に行くと騎士さん達でごった返し。一瞬潰されるんじゃ無いかって思ったけど厨房のマッチョが助けてくれたのでそんな事は無かった。
マッチョ「おはようチビ!潰されねーようにしろよ〜?ここいらには子供から見りゃあデケエ奴等しか居ねえからな!アッハッハ!」
チビは余計だと思うんだマッチョさん。
大人たちに踏み潰されそうになり右往左往していると謎に周りが1メートルほど空いたフィールが居た。周りにいる、騎士さんたちが何処か怯えて…いや、全力で視線を逸らしてんのかな。
コウタ『……おはよう、フィール』
フィール「………嗚呼、おはようコウタ。良く眠れたか?」
コウタ『異世界とは思えないくらいぐっすり眠れたよ』
肩をすくめると、苦笑が返ってきた。くそっ、顔面がいいからか、そんな顔さえイケメンだ。神様は1回この世の全てのイケメンの顔を改ざんすべきだと俺思うんだ。
フィール「それは良かった。……朝食はまだか?今日のメインはオムレツらしいぞ」
コウタ『へ〜、俺卵料理好きだよ。よし、取ってこよ』
昨日今日と、ここの料理を見たり食べたりしてあっちの世界と食文化は大して変わらないことに気付いた。それに、厨房担当の人が居るってことは食の発達はしているということ。
………此処に居れば飯に困ることもない。服も勝手に用意されてたし(何時俺の服のサイズ測ったのか知らないけど)、寝る場所だってある。
よくある異世界転生モノってそこから苦労するのがセオリーだと思ってたんだけど違うんだな。いや別に、そこで苦労したい訳じゃないけど全く。
コウタ『マッチョさん、オムレツください』
マッチョ「マッチョってのは俺の呼び方かい?ははっ、チビ、いい目してんじゃねえか!どうよ、俺のこの鍛え上げられた筋肉!俺は戦いに出る訳じゃあねえが、筋肉があって困ることはねえだろ?」
「どうだい、一緒に筋トレやるか?」とポーズを取り、オムレツを盛り付けながらマッチョさんが言う。
遠慮するわ。
マッチョさんに乗せてもらった作りたてホヤホヤのオムレツはそれはもう美味しかった。でも、その美味しさが当たり前かのように食っている周りを見て、日本じゃ1週間平気でカップラーメンの人とかもいるのにこっちじゃそんなこともねーんだなとか頭が弱いと思われることを考えてしまう。
騎士だって言うなれば社畜だけど、あっちのリーマンからすればホワイトなんだろうか。命の危険性は有るけど。いや、リーマンだってあるか、過労で。
ノスディシア「げっ……チビじゃぁん」
もしゃもしゃサラダを噛んでいたら昨日で聞き慣れてしまった声が聞こえる。
コウタ『ほはひょうほはいはふ』
ノスディシア「飲み込んでから喋ることも出来ないのかなぁ??」
いちいち突っかからんと生活出来んのかコイツは。
殺意というより呆れが湧いたけど言わないでおいた。何されるかわかんないから。
ノスディシア「…………お前さぁ、こっち来る前って何してたわけぇ?」
コウタ『こっち来る前、ですか?』
ごくん、最後のサラダを飲み込んだ。
伺うように聞いてきたノアさんに明日は雨か雪かなっと窓の外を見る。うん、快晴。
コウタ『そう……だなぁ、うーん、普通に働いてました』
ノスディシア「はっ!?働い…!?その歳で?その外見で!?」
……こら、ノアさん。俺のほっぺをつまんで伸ばすんじゃない。皮膚が死んじゃう。
コウタ『そんなもん関係無かったですもん。今更ねんこーじょれつーとか流行んないですし』
日本はかなり昔から実力主義とか存在してたしね。昭和は年功序列主義が多かったらしいけど、今は義務教育を終えれば誰でも働ける。
俺の年代は大学ブーム真っ盛りで中卒で働くヤツは居なかったかね。
ノスディシア「(いや、確かにこの国だって騎士は小さい頃から訓練を積むけど…実戦に出されるのは15を超えてから。…ガキは12だってフィールが言ってたし…もしかしてコウタの背中の傷は仕事の時に?…ッチ、面倒臭いことが増えやがった。フィールに報告する事もな)」
え、ノアさん考え込んでんだけど。なんか俺したか?日本の現状について考えてただけなんだが。
ノスディシア「お前の国は世紀末かなんかなのぉ?」
コウタ『なんでそうなった???』
ちょっと哀れみの目で見られるのは意味わかんない。
あらら、コウタが必要なところを言わなかったからノアが勘違いしちゃったー!!(歓喜)
次回『制御訓練始まる』
お楽しみに!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!