【ころんSIDE】
カメラに向かって僕たちは、少し小声でオープニングを始める。
...なんで小声かって?
だって、ドッキリ内容がやばいんだもん。
そう言ってなーくんは、模擬の包丁やら血糊やら物騒な物を取り出し始めた。
...いや、なーくんめっちゃ乗り気じゃん。
スタッフさんの『はい、OKです』という声と共に、僕は天を仰いだ。
そう言って、なーくんはガラス瓶に入った液体を振る。
そう言ってなーくんは、僕と莉犬くんの前にコップを突き出す。
突き出された瞬間、むわっと鉄の嫌な香りがした。
この臭いがして地面に人が血を流してたら、流石に死んでると思う。
その時、死体役のスタッフさんが化粧を終えて僕らの前に現れた。
肌は青白く生気は無い。
目は充血していて、血のこびり付いた服。
なーくんは1人で興奮している。
...めっちゃ楽しんでるやんこの人w
思いっきり話をそらされる。
不服。
莉犬くんは返り血の付いた服を押し付けられて、渋々更衣室に向かった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。