第5話

再会
49
2025/05/22 13:00 更新
中原
太宰ィ!!
扉を開け放つと、そこにいたのは床に膝をついた太宰だった。
顔色は悪く、息も荒い。それでも──彼は中也を見て、微かに笑った。
太宰
来たんだ、、やっぱり君だね、中也
中原
何わけわかんねぇこと言ってッ、
勝手に壊れかけんじゃねェよ、
怒鳴るような声が震えていた。
駆け寄る中也を、太宰はふらつきながら受け止めた。

一瞬、重なる鼓動。
太宰
また、僕の幻覚かと思った...
中原
ちげえよ、現実だ。
手前の目みりゃ、すぐ判る
太宰は思わず中也の胸元を掴んだ。
太宰
怖かったんだ...
自分の過去に押しつぶされて、殺されそうだった
中原
俺もだよ
その一言で、重なった二人の沈黙が、少しだけ安堵に変わる。
部屋の奥には、まだ蠢く影がある。幻覚も、悪意も、終わっていない。

それでも。
中原
....一緒に行こうぜ。
地獄の先までな、相棒!
太宰
..うん!勝手に死ぬなんて、許さないから。
短く笑い合って、二人は歩き出した。再び──双黒として。

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