昨日は忠義とカラオケデートだった。人生初デート。
バイバイするときは、なんだかモヤモヤしてたけど、楽しい1日だった。
今日は午後からバイトだから、午前中はゴロゴロすると決めていた。でも実際は1人ぐらしだから、家のことをやらなきゃいけない。だから、ゴロゴロなんてする暇がない。
とか言ってるうちにバイト行く時間になった。
私が働いている…というかバイトしているお店は、スターバックスコーヒーというところ。今日は、新作が出ると聞いてる。
店に着くと、制服に着替えてレジに立った。
そろそろ店が閉まる時間になる。今並んでる客が3人くらい。その人達が終われば私の今日のバイトは終了だ。
最後の人になった。
急に名前を呼ばれたから誰かと思った。
最後に並んでたのは章ちゃんだった。
周りに名前を聞かれては行けないと思い、小声で言った。
私はレジが終わると、すぐに着替えに行き、お先に失礼した。
章ちゃんは急に笑顔を無くして言った。
急すぎた。私は誰にも言ってないから、忠義が言ったのだろうか。
私は聞いてみた。きっと幼なじみじゃないってことは分かってるけど。
私は章ちゃんに手を振り家に向かった。
モヤモヤが心を埋めつくしていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。