第40話

蜂楽 廻
3,173
2023/05/13 07:24


いよいよ凛君達にリベンジする日がやってきた

蟻生 十兵衛
っ!!
蟻生 十兵衛
どこのトリートメントを使っている?


いきなり千切に近づいていったかと思えば、千切の髪を指に巻き付けてそう聞く

千切 豹馬
は?
(なまえ)
あなた
(急だから千切困っちゃってるじゃん...)
千切 豹馬
普通に皆使ってる大浴場のやつだし
蟻生 十兵衛
にしてはオシャすぎるキューティクル...
蟻生 十兵衛
さてはお前、ナチュラルボーンオシャだな?
(なまえ)
あなた
(またよくわかんない単語出てきた(  '-' ))


千切が蟻生の手を弾く

千切 豹馬
髪触んな
蟻生 十兵衛
美しすぎてつい...
千切 豹馬
 なぁあなた、此奴ら本当に強いのか?


わかる、わかるよ千切ッ!!



私も初めて会った時は、個性強すぎて夢だと信じたかった((

(なまえ)
あなた
 サッカー''は''出来るから💦  
糸師 凛
おい、そこの赤髪
糸師 凛
近い離れろ(  ー̀ н ー́ )ムスッ


凛君に肩を掴まれたと思ったら引き寄せられて、気づけば凛君の腕の中にいた

千切 豹馬
なんだ、嫉妬か?
糸師 凛
こいつは、お前らごときが一緒にいていい奴じゃねぇ


何故か落ち込んでる蟻生とワタワタしてる時光に加え、千切と凛君の睨み合いが始まってしまった

馬狼 照英
うっせぇぞ、お前らッ!!
馬狼 照英
おい、さっさとフォーメーションにつけ💢
時光 青志
すいません💦
時光 青志
あの...今日はやっぱりやめにしませんか?
時光 青志
お互い、万全でやる方g...((
馬狼 照英
却下だ並べ、殺すぞ?(圧)
時光 青志
ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
時光 青志
あぁもうダメだ、負ける:( ;´꒳`;):カタカタ


時光がまたブツブツと弱音を吐いていると、馬狼がそれにムカついたようでフォーメーション変更



続いて凪君もフォーメーション変更した事で、潔がマークを付ける相手は蜂楽になった

潔 世一
(全てをかけろ...!!)
蜂楽 廻
(全てをぶつけるッ...!!)


勝つのは俺だッ!!と言わんばかりのスタートになった

(なまえ)
あなた
(蜂楽、潔の戦い方が変わった事に気づいてワクワクしてる(​ *´꒳`*​)フフッ)


初見じゃよめない攻撃の数々で、先に点を取ったのは潔達だった



しかし、凛君によって奪い返されてしまう

糸師 凛
フィールドでどう目を使うかくらい、学習してきたみたいだな
糸師 凛
だが、そんなんじゃ俺の心は踊らない


凛君は、たった1人で無数のバリエーションを生み出せる化け物____



だが逆に考えれば、凛君さえ食えれば確実に勝てる

凪 誠士郎
てかなんであんなプレー出来んだろ...
凪 誠士郎
思考回路の次元が違うのか?


潔がさっき凛君に抜かれた理由を、凪君にスラスラと説明する

潔 世一
凛は、フィールドの未来を数手先まで予言して
潔 世一
こっちの思考回路を停止させて誘い込む...
潔 世一
多分、それが凛の基本スペックなんだと思う
凪 誠士郎
すげぇな
千切 豹馬
いや...凛のプレーを一瞬で説明出来るお前も、相当すげぇスペックだぞ
(なまえ)
あなた
(おっしゃる通りです('∀'*))


凛君の思考回路に追いつけるのは、今このフィールドで潔だけ



じゃあ、他の人は何も出来ないのかって?



答えはNoだ



予想外の行動をすれば2人にも戸惑いが生じる、そこを狙えば点は取れる



そう思った矢先、凪君が凛君相手に予想外の動きをしてゴールを決めた

凪 誠士郎
(ごめん玲王、この快感を知らなかった俺には...もう戻れないッ!!)


潔のパスを奪いに来た凛君を凪君がかわし、ボールを華麗にシュートした

(なまえ)
あなた
神シュートだね(*´ `)
時光 青志
何今の!?
蟻生 十兵衛
ビッグオシャだな


これなら凛君も...

蜂楽 廻
やられたね、凛ちゃん
蜂楽 廻
これでもまだ温い?(。-∀-)
糸師 凛
うっせぇよ、おかっぱ(圧)
糸師 凛
俺だってムカつきゃ暑くなる


前髪をかきあげる姿は、どことなく兄の冴と似ていた

(なまえ)
あなた
(かっこいい...)
(なまえ)
あなた
(って、何思ってんだ私ッ///)


仲が悪くてもやっぱり兄弟だなぁ...



凛君の勝ち方がわかっても、そう思い通りに事が進むわけでもない



フィールド内にいる全員、凛君のマリオネットなのだから

糸師 凛
俺を読める訳ねぇだろ
糸師 凛
お前ごときのモブキャラが(圧)
(なまえ)
あなた
(口悪ッ!!(꒪д꒪II))


ツンデレはいいと思うけど、あれはツンどころじゃないぞ...((



潔と凛君の接戦で、ボールが取られる寸前の時...



何処からか馬狼が走り込んできた

糸師 凛
っ!?
馬狼 照英
勝ったぞ、潔ッ!!
時光 青志
えぇ...味方から奪った!?
蟻生 十兵衛
正気か?
凪 誠士郎
凛の読みを...ぶち抜いた!?


その光景は、ただひたすらに腹を空かせて食べれるタイミングを、ずっと待っていたライオンのようだった

糸師 凛
 チッどんなサッカーだよ...
(なまえ)
あなた
(味方から奪うなんてプレー、凛君は見た事がない)
(なまえ)
あなた
(予知出来なかったのも無理はない、制御不能のイレギュラーなのだ)


そのままゴールにシュートを決めて3:3までもっていったのだが...



試合終盤、私は妙な違和感を覚える

(なまえ)
あなた
(蜂楽...?)


これはあくまで私の推測だが、蜂楽はあの2人潔と凛君に置いて行かれると思ってる...?



自分のエゴを見失っているのかもしれない



潔がシュートを決めようとしたボールは、凛君によって阻止され蜂楽に回ってくる

蜂楽 廻
(俺に...最後のチャンスを...!!)


蜂楽の心の奥底にいる怪物のお陰で、蜂楽は1人っきりじゃなかった_____



自分を信じ続ける事が出来た_____



でも、それは蜂楽にとって自分の声を忘れていき...



誰かを求めるために、サッカーをするようになっていた



そんな蜂楽は今、怪物の思い描く戦いではなく自分自身の戦いをしようとしているのだ



蜂楽のキレッキレなかわし技で、皆を抜いていく

(なまえ)
あなた
(このフィールドで、今の蜂楽は誰にも読めないジョカー...)
(なまえ)
あなた
(さぁ試合はどう動く?(。-∀-))
時光 青志
無茶だよ、蜂楽君ッ!!
蟻生 十兵衛
まだ一人で突き進むつもりか!?
蜂楽 廻
(俺が怪物になるんだッ!!)
蜂楽 廻
(その先に誰もいないとしても...寂しいけどここからは一人で踊るよ)
蜂楽 廻
(バイバイ、怪物...)
蜂楽 廻
(バイバイ、今まで俺とサッカーをしてくれた潔...)
凪 誠士郎
ダメだ、マジ止まんねぇ...
蜂楽 廻
(取り戻せ一人ぼっちのサッカーをッ!!)
蜂楽 廻
(それが俺を解き放つ''始まりのエゴだ'')


蜂楽がゴールに向かってシュートする



が...いつの間にか前に出ていた潔に、あと一歩のところで阻止されてしまった

蜂楽 廻
っ、潔!?
潔 世一
信じてたぜ、蜂楽
(なまえ)
あなた
(潔が凛君を...超えた!!(*º∀º*))


この瞬間、確かに潔のプレーは凛君を超えていたのだ



蜂楽のシュートをブロックした潔の右足の位置があと1cm違ったら、ここにいる8人の運命も違ったのかもしれない



でも、現実はそう甘くはない_____



ボールは勝者の元へと舞い降りるのだった...



最後に凛君がシュートを決めて、試合終了

(なまえ)
あなた
っ...
(なまえ)
あなた
試合終了、5:4でチームred凛君チームの勝利!!
潔 世一
くっそッッッ!!!
蜂楽 廻
(一人ぼっちの俺の世界に、お前は来てくれたんだな...)
時光 青志
蟻生君、誰取るの?
蟻生 十兵衛
そうだな...(´-ω-)ウ-ム
蜂楽 廻
待ってくれ💦
蜂楽 廻
(俺はもう潔無しでも生きていける、俺が欲しいのは...)
糸師 凛
黙れ、俺が選ぶ(圧)
(なまえ)
あなた
(凛...くん?)


今まで任せっきりだった凛君が、自ら選ぶと言い出したのだ

糸師 凛
今のラストプレイ、俺は完全に読めなかった
糸師 凛
ここに来て初めてだ、こんな敗北感を味わうのは...
糸師 凛
ぶっ潰したい人間が一人増えた、このまま沈ませるかよ
糸師 凛
来い、''潔世一''
潔 世一
っ!?
糸師 凛
お前は俺の1番近くで、俺が世界一になるのを見届けろ


こんないいシーンの時に、非常に申し訳ないんだけど一言言わせてくれ...

(なまえ)
あなた
(何そのかっこいい告白!?(   ꒪꒫꒪))


何はともあれ、これでよかった...のか...?

千切 豹馬
凛はお前を選んだ、これが現実だ
千切 豹馬
黙って先行ってろ
馬狼 照英
さっさと行け、下手クソ💢
凪 誠士郎
次会う時は潰すよ、潔
凪 誠士郎
お前無しで這い上がるから
潔 世一
(こいつら無しじゃ俺は絶対、ここまで辿り着けなかった)
潔 世一
...絶対来いよ!!


《凪・馬狼・千切 3rdステージへ後退____》



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