いよいよ凛君達にリベンジする日がやってきた
いきなり千切に近づいていったかと思えば、千切の髪を指に巻き付けてそう聞く
千切が蟻生の手を弾く
わかる、わかるよ千切ッ!!
私も初めて会った時は、個性強すぎて夢だと信じたかった((
凛君に肩を掴まれたと思ったら引き寄せられて、気づけば凛君の腕の中にいた
何故か落ち込んでる蟻生とワタワタしてる時光に加え、千切と凛君の睨み合いが始まってしまった
時光がまたブツブツと弱音を吐いていると、馬狼がそれにムカついたようでフォーメーション変更
続いて凪君もフォーメーション変更した事で、潔がマークを付ける相手は蜂楽になった
勝つのは俺だッ!!と言わんばかりのスタートになった
初見じゃよめない攻撃の数々で、先に点を取ったのは潔達だった
しかし、凛君によって奪い返されてしまう
凛君は、たった1人で無数のバリエーションを生み出せる化け物____
だが逆に考えれば、凛君さえ食えれば確実に勝てる
潔がさっき凛君に抜かれた理由を、凪君にスラスラと説明する
凛君の思考回路に追いつけるのは、今このフィールドで潔だけ
じゃあ、他の人は何も出来ないのかって?
答えはNoだ
予想外の行動をすれば2人にも戸惑いが生じる、そこを狙えば点は取れる
そう思った矢先、凪君が凛君相手に予想外の動きをしてゴールを決めた
潔のパスを奪いに来た凛君を凪君がかわし、ボールを華麗にシュートした
これなら凛君も...
前髪をかきあげる姿は、どことなく兄の冴と似ていた
仲が悪くてもやっぱり兄弟だなぁ...
凛君の勝ち方がわかっても、そう思い通りに事が進むわけでもない
フィールド内にいる全員、凛君のマリオネットなのだから
ツンデレはいいと思うけど、あれはツンどころじゃないぞ...((
潔と凛君の接戦で、ボールが取られる寸前の時...
何処からか馬狼が走り込んできた
その光景は、ただひたすらに腹を空かせて食べれるタイミングを、ずっと待っていたライオンのようだった
そのままゴールにシュートを決めて3:3までもっていったのだが...
試合終盤、私は妙な違和感を覚える
これはあくまで私の推測だが、蜂楽はあの2人に置いて行かれると思ってる...?
自分のエゴを見失っているのかもしれない
潔がシュートを決めようとしたボールは、凛君によって阻止され蜂楽に回ってくる
蜂楽の心の奥底にいる怪物のお陰で、蜂楽は1人っきりじゃなかった_____
自分を信じ続ける事が出来た_____
でも、それは蜂楽にとって自分の声を忘れていき...
誰かを求めるために、サッカーをするようになっていた
そんな蜂楽は今、怪物の思い描く戦いではなく自分自身の戦いをしようとしているのだ
蜂楽のキレッキレなかわし技で、皆を抜いていく
蜂楽がゴールに向かってシュートする
が...いつの間にか前に出ていた潔に、あと一歩のところで阻止されてしまった
この瞬間、確かに潔のプレーは凛君を超えていたのだ
蜂楽のシュートをブロックした潔の右足の位置があと1cm違ったら、ここにいる8人の運命も違ったのかもしれない
でも、現実はそう甘くはない_____
ボールは勝者の元へと舞い降りるのだった...
最後に凛君がシュートを決めて、試合終了
今まで任せっきりだった凛君が、自ら選ぶと言い出したのだ
こんないいシーンの時に、非常に申し訳ないんだけど一言言わせてくれ...
何はともあれ、これでよかった...のか...?
《凪・馬狼・千切 3rdステージへ後退____》
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。