KAITO Side
後ろから五人ほどの天使がやってくる。
天使たちは、八人では狭すぎる執務室にゾロゾロと入ってくる。
そして、なろ屋に近づく。
そうだった。
天使たちはなろっちのことを、慕ってはいる。
だが・・・・・・
そうだ。
天使たちはずっと「なろ屋」を見ていない。
「天王」を見ているだけだ。
主と従者の関係。
ただ、なろっちは友達と友達の関係の方を求めている。
誰かと楽しく喋りながら、仕事をする。
それを、望んでいる。
天使は黙りこくってしまった。
それは、無知だった自分を悔やんでいるのか、恥じているのか。
実際、どっちもだろう。
別の天使だった。
泣いているなろ屋の周りに側近のKAITO。
そこまではいいが、そのほかにも天使が周りに数人いる。
確かにおかしな状況だった。
つまり、天界にかもめんと、サムライと、そらちゃんがきているわけだ。
ルールを破って。
そう言って六人の天使たちは、ドタドタと執務室を出て行った。
テンプレートになってそうな、悪役の捨て台詞。
果たして次はあるのか。
そもそも、次、は何をやるのか。
報告に来た天使も戻って行った。
執務室は俺となろっちの二人だけ。
なろっちの翼は、刻々と黒く染まっていく。
本当にこれで終わるのだろうか。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。