kamomeSide
天界での三界会議の前日。
いつもの執務室で明日使う書類をまとめていた。
窓から見える空は、太陽が燦々と輝いていた。
すれ違い、怖がって追えなかったあの時から、もう。
ドン!と音が響く。
どうやら何かあったらしい。
時が止まったかと思った。
なろ屋が堕天化しているとなると、考えられる理由は一つ。
あの時の記憶を思い出した。
翔ちゃんが堕天化していくのを、ただ呆然とみていたあの時の記憶を。
・・・・・・またあの時を繰り返すのか?
またあの時と同じように、怖がってみて見ぬふりをするのか?
なろぴの元に行く方法は一つ。
ルールを破り、天界に行く。ただそれだけ。
ただ、その度胸があるかどうか。
そりゃそうだ。
いきなり仕える存在が、ルールを破り他のところに行こうとしている。
例えばある飲食店で、食い逃げをしたら、罰金5000円とゆうルールがあるとする。
そしてそこで、ある10人組の男たちが来て食い逃げをしたら。
明らかに食べた料理の合計の値段は、5000円を超えている。
しかし、男たちは罰金の5000円払って逆に安く済むことになる。
だから、ルールを変えてもっと罪を重くしようと考える。
それまでルールを変えなかったのは、何もなかったからだ。
何か事が起きないと、ルールは変わらない。
その言葉は、ルールを破って罪に問われた時の保険と言っているようなものだ。
そんなこと、自分でもわかっている。
わかってて、言っている。
俺は側近に踵を返した。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!