第16話

No.15
43
2026/07/20 11:00 更新
そらねこSide
天界での三界会議の前日。

その日でも翔さんは眠ったままだった。
そらねこ
翔さん・・・
サムライ翔
・・・・・・
声をかけても反応しない。

寝たきりになってしまったのは一ヶ月前ほどだったか。

それからは、僕が代わりに仕事をしていたので、さして魔界の政治には影響はないが、悪魔や死神からの心配の声が上がっている。

前の魔王があれだったので、翔さんの支持率は結構高い。
そらねこ
翔さん。明日は三界会議だよ
サムライ翔
・・・・・・
翔さんが起きなかったら、一人で三界会議に行くしかない。

そもそもの話、魔王が天界に繋ぐワープゲートを作るので、天界に行けるかどうかわからない。

そして、三界会議に行けないとゆう前例は、今までにはない。
悪魔
そらねこさん!大変です!
そらねこ
え?何?
どうしたの?
そらねこのところに悪魔が入ってきた。
悪魔
それが、なろ屋天王が、堕天化したとの報告が!
え?どうゆうこと?
悪魔
詳しくは、堕天化し始めているとのことです!
そらねこ
わ、分かった。
いいよ帰って
悪魔
はい。失礼しました
悪魔はそう言って去っていった。
そらねこ
翔さん、聞いた⁉︎
なろ屋さんが堕天化し始めてるんだって!
悪魔はなんでか言ってくれなかったから、堕天化している理由はよく分かっていない。

でも・・・
そらねこ
なんか、翔さんはきっと、知っている気がするんだよ
ずっと寝込んでいる理由も————










翔Side
そこは、ずっと真っ暗な空間だった。

どこを見渡しても、黒、黒、黒。

しかも、どこが出口かわからないから、出ようにも出られない。

そんな場所を何日も彷徨い続けている。

たまに少しだけ霧が晴れて、記憶、が見えることがある。

でもその記憶はまだ霧で完全には見えず、全貌も見えない。そのとき、どこからか声が聞こえた。
そらねこ
翔さん。明日は三界会議だよ
そらねこの声だ。

外はもう三界会議の季節か、と思った。

いや、俺がここから出て三界会議に行かないといけない。

そらねこだけで行けるとも思ったが、そもそも俺がワープゲートを開かないと、天界に行けない。

さて、どうしたものか。

いまだに外に繋がる出口は見えない。

また、そのとき声が聞こえた。
そらねこ
翔さん、聞いた⁉︎
なろ屋さんが堕天化し始めてるんだって!
なろっちが堕天化?なんで?

そう思っているうちに、あたりの黒い霧が晴れていった。










魔王に何か薬を飲まされた。

そのせいか、自分の翼も黒くなってきた。

俺は、地面に這いつくばりながら、なろっちの方に向かった。
なろ屋
っ!翔ちゃん!
なろっちは、俺を優しく抱きしめてくれた。

でも、止まらないから。

止められないから。

俺の堕天化は。

カラン、と音がした。

目の前が黒くなり、翼も真っ黒になってきた。
サムライ翔
ごめん
そんな言葉も、届くはずないのに。

最後に俺の目には、灰色の髪と、水が頬を伝う感触だった。










目を開けると、そこは俺の自室。
そらねこ
え?・・・翔さん⁉︎起きたの⁉︎
そらねこの声が聞こえた。さっきよりも鮮明だ。
サムライ翔
そっか。思い出したんか。俺
そらねこ
え?思い出したって、何を?
さっきの記憶は、鮮明で、ちゃんと全貌も見れた。
サムライ翔
天使の頃の記憶
そらねこ
・・・・・・そっか
俺は、ベットから体を起こし、その縁に座る。
サムライ翔
とゆうか、なろっちが堕天化し始めてるって・・・
そらねこ
そうだよ!
なろ屋さんが堕天化し始めてるんだよ!
だけどそこから急に、そらねこがシュン、となった。
そらねこ
でも、三界会議以外に僕らは他の世界に行けないから、助けてあげられない。
とゆうか、堕天化を止める方法を僕らは知らないから、助けてあげられない
そこから、沈黙が場を制した。

少し経った頃、俺が口を開いた。
サムライ翔
そらねこ
そらねこ
はい?
サムライ翔
天界、いくで

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