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第15話

14話
351
2022/10/18 10:40 更新
切島鋭児郎
疲れたなー
あなた
お疲れ様だね

教室では、ほぼ全員が疲れたという表情をしている。

相澤先生曰く、最下位が除籍処分というのは嘘だったようだ。



まぁそうだよね。
相澤消太
おいあなたの名字
あなた
はい?
相澤消太
お疲れのとこ悪いが、話があるからちょっと来い

話?私に?

他の生徒に声をかけている様子はない。
となると、私じゃないとダメな話のようだ。
あなた
...わかりました


別に何も怪しい行動はとっていないはず。

バレるわけがない。
切島鋭児郎
なんか説教か?
あなた
さぁ...
切島鋭児郎
まあ行ってこい!
あなた
うん!

笑顔で切島くんと離れた後、私は相澤先生と共に給湯室へと向かった。




相澤消太
そこ座れ
あなた
わかりました
相澤消太
単刀直入に聞くが
相澤消太
お前の個性はなんだ
あなた
個性…ですか

なるほど、身体強化には見えないってことか。
あなた
身体強化ですよ
あなた
個性届けにもそう記載されているはずです
相澤消太
本当にそうか?
相澤消太
特定の動作の威力を何倍にも引き上げることを可能とする
相澤消太
しかし、持続的に力を込め続ける等の動作には作用しない

手元の資料と思われる紙を見ながら、先生はそう言った。
相澤消太
増強型の個性だとして、特定の動作って具体的になんだ?
あなた
まぁ、走るとか蹴るとか……
あなた
あ、握るとか!
あなた
あとは殴る系でもいけます

きっとここで嘘をつくべきではない。
相澤消太
……つまり、一瞬だけ身体強化する、と
相澤消太
力を込める的なあれか?
あなた
…まあ、そういう感じです

ちょっと、いや結構違うけど。

納得して貰えるならそれでいいか。
相澤消太
じゃあ、個性把握テストで握力が普通だったのはなんでだ?
あなた
握力は一瞬だと機械が反応してくれないんですよ
あなた
私のはほんとに一瞬なので
相澤消太
…100m走は?
あなた
あれは1回1回個性を発動させました

1歩踏み出す事に1回発動って感じ。
相澤消太
……なるほどな

わかってもらえたなら、話はこれで終わりかな。
相澤消太
ふと思ったんだが
相澤消太
個性の発動条件とかあるのか?
あなた
……

そういえば、個性届けに書かなかったんだっけ。

発動条件か...。
あなた
私が私を疑わない限りは自由に発動してくれますよ
相澤消太
……へぇ
相澤消太
よく分からんが、個性ってそういうもんだもんな
あなた
話はこれで終わりでいいですか?
相澤消太
あぁ
あなた
では失礼します


そう言い残して、私は部屋を去った。

今のところ特別怪しまれたりはないな。



大丈夫。うまく潜り込めてるはず。










あなた
ただいま〜
切島鋭児郎
おう、おかえり!

戻ってきた私を、切島くんは笑顔で迎えてくれた。

危機感大丈夫か……とか思ったけど、今は友達状態だから当然か。
切島鋭児郎
なんだったんだ?
あなた
個性把握テストのときの疑問点聞かれただけだよ
切島鋭児郎
あー
切島鋭児郎
確かにあなたの個性って何?
あなた
『身体強化』シンプルでしょ?
切島鋭児郎
確かにシンプルだな!

一切疑問を抱かない...単純思考な感じかな。
あなた
うん!

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