教室では、ほぼ全員が疲れたという表情をしている。
相澤先生曰く、最下位が除籍処分というのは嘘だったようだ。
まぁそうだよね。
話?私に?
他の生徒に声をかけている様子はない。
となると、私じゃないとダメな話のようだ。
別に何も怪しい行動はとっていないはず。
バレるわけがない。
笑顔で切島くんと離れた後、私は相澤先生と共に給湯室へと向かった。
なるほど、身体強化には見えないってことか。
手元の資料と思われる紙を見ながら、先生はそう言った。
きっとここで嘘をつくべきではない。
ちょっと、いや結構違うけど。
納得して貰えるならそれでいいか。
1歩踏み出す事に1回発動って感じ。
わかってもらえたなら、話はこれで終わりかな。
そういえば、個性届けに書かなかったんだっけ。
発動条件か...。
そう言い残して、私は部屋を去った。
今のところ特別怪しまれたりはないな。
大丈夫。うまく潜り込めてるはず。
戻ってきた私を、切島くんは笑顔で迎えてくれた。
危機感大丈夫か……とか思ったけど、今は友達状態だから当然か。
一切疑問を抱かない...単純思考な感じかな。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。