前の話
一覧へ
次の話

第1話

💙‎🤍‎
209
2026/03/12 22:01 更新
笑いのツボがお互いの💙‎🤍‎
2人とも相手のその笑顔は自分にしか引き出せないと思っている
















休憩中、楽屋のソファで太智と‎柔太朗は並んで座っていた。

太智がスマホを見ながら突然吹き出す。


太「待って、これ見てや」

柔「なに」

‎柔太朗が画面を覗き込む。
そこに映っていたのは、変な加工がされた犬の動画。


数秒沈黙して――


柔「……ふっ」

‎柔太朗が小さく笑う。
それを見て太智もまた笑い出す。


太「やばいやろこれ」

柔「いや、だいちゃんの笑い方の方が面白い」

太「なんでやねん!」

2人で顔を見合わせて、また笑う。



その様子を、少し離れたところで見ていた舜太がぽつっと言う。


舜「……あの2人さ」

隣にいた仁人が反応する。

仁「なに?」

舜「笑いのツボ一緒すぎん?」



確かに。
他のメンバーが見ても普通の動画なのに、2人だけやたら盛り上がっている。


仁「すげぇ楽しそうだな……やばいなんか俺も笑えてきた」

何故か急に楽しそうになったリーダーに舜太は肩をすくめる。



舜「じんちゃんまであっち行かんといてな……?」







その頃、ソファでは。

太「もう無理、腹痛い」

太智が笑いながら言う。
その横で柔太朗も肩を震わせている。


柔「だいちゃんのせいじゃん」

太「俺のせいちゃうやろ」



笑いながら言い合って、また顔を見る。
その瞬間、2人同時にまた笑う。
1回ツボにハマると、彼らの笑いは長いのである。



しばらくして、太智がぽつっと言う。


太「柔太朗ってさ」

柔「ん?」

太「俺とおる時、よう笑うよな」

柔「……そう?」


そうや!と言うように頷きながら少し得意そうに笑う。


太「柔太朗のその笑顔、俺しか引き出せへん気がするわ」


その言葉に、‎柔太朗は少し眉を上げる。


柔「なにそれ」

太「いや、なんとなく」


すると‎柔太朗はふっと笑った。
さっきまでより、柔らかい笑顔。


柔「……それ俺も思ってた」

太「え?」


太智が目を丸くする。
柔太朗は恥ずかしいのか少しだけ肩をすくめた。


柔「だいちゃんのその笑い方、、他のやつといる時より楽しそう」



柔「……だから多分」


少しだけ照れながら言う。


「俺しか引き出せないでしょ…」



太智が一瞬黙る。
それから、吹き出した。


太「なにそれ!同じこと思っとるやん!」

柔「ふふっ」


笑うとより一層可愛くなる柔太朗の横顔を見て、太智はまた笑う。


太「ほんまおもろいわ、柔太朗」

柔「なにが」

太「俺ら」


そう言って、また2人で笑い出す。




少し離れたところで見ていた舜太がぼそっと言った。



舜「……あの2人さ」


仁人は律儀に聞き返す。


仁「ん?」

舜「絶対気づいてへんけど」


舜太はニヤッと笑う。



























舜「両思いやろ」

プリ小説オーディオドラマ