第7話

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2024/12/18 15:21 更新
ルナ
ルナ
アル






アル
アル






アルはもう、ルナに嫌みすら言わなかった。






ただ無言で






ルナの方なんて見なかった。






ルナ
ルナ
またね






え?






突然のルナの言葉に、アルは驚く。






もう、帰るの?






ルナ
ルナ
いや、決めた






ルナ
ルナ
…もう、来ない






思わず、アルはルナの方を見る。






ルナも、アルの方を見てなかったみたいだ。






アル
アル
なんで…






アルは声を絞り出す。






ルナ
ルナ
迷惑なんでしょ






ルナ
ルナ
もうやめたんでしょ、希望持つこと






ルナ
ルナ
なら私も諦める






ルナ
ルナ
アルなんて、勝手に死ねばいい






ルナは胸が痛かった。






罪悪感。






嘘だった。






本当はアルのことが心配でたまらない。






まだまだ通い続けたい。






毎日毎日会いたい。






でも、もうやめる。






アルのためだ。






アルがそんなに死にたいんなら






アルがそんなに全てを諦めるなら






アルがそんなに私の言葉を受け止めてくれないのなら






もう、諦めた方がアルのためなんじゃないだろうか。







ルナはそう思っていた。






アルはただ、戸惑っていた。






ルナは当たり前にそばにいて、






何があっても、自分が何を言っても、






いつでも会いに来てくれて





あぁ






自分にとってルナは本当に大切な存在だったんだな。







今更その事に気づいてしまった。







アル
アル
やだ、そばにいて






弱々しい声でアルは言う。






ルナも聞いたことないほど苦しそうな声だった。






込められているのは、紛れもないアルの本当の思いだろう。







だから。







アル
アル
ルナ、私、わからない







アル
アル
死にたいのに、生きたいって思ってるの







アル
アル
心の中では死にたいって思ってるのに







アル
アル
体が、本能が、生きたがってる







アル
アル
生きていたい







アル
アル
…生きてたくない







そうか。そうなんだ。







自分は、こんなことを思っていたんだ。







本当に思っていたのはこんなことだったのか。







アルはようやく、自分を理解できた気がした。







初めて、自分の思いに本当に触れることができた。






ルナ
ルナ
アルは…どうしたいの?






ルナはいつもと変わらない口調で言う。







アルは自分の思いを言ってもなにも変わらないでくれる、そんなルナに少し安心した。







ルナ
ルナ
体とか、心とか、本能とかじゃなくて







ルナ
ルナ
アルの思いは?







アル
アル
私の思い…?







私はどう思っているのか。







アルは考える。






生きていたい。








生きていたくない。








そんな正反対の感情が、ぶつかり合う。







ルナ
ルナ
アル、教えてほしい






ルナはまっすぐとアルに見て言った。







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