第23話

22話
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2024/04/11 22:00 更新
今日はみんなで夏祭りに来ている。
和也
焼きそばにたこ焼きにかき氷、フランクフルトもええなぁ。
丈くん
お前、どんだけ食べんねん。
流星
みっちーと謙杜はお揃いの甚平なん?
みっちー
謙杜のおばあちゃんが毎年準備してくれるから。
謙杜
うちとみっちーは家族ぐるみで仲良しやからな。
丈くん
まぁ、とりあえず、腹ごしらえして、夜の花火に備えるか。
大吾
流星、何食べる?
流星
うーん、色々食べたいけど、そんなに食べれんしな。
大吾
わけっこしたらええから、好きなもんお食べ。
流星
うん。
小さな頃に来て以来の夏祭りも屋台もキラキラして見えて、全部が夢みたい。隣で優しく笑ってる大ちゃんを見てこっそりドキドキする。ジュースを飲んでる横顔さえ、キラキラしててやっぱり好きやなぁって思う。きっと、僕のこの気持ちはもうごまかすことはできない。
大吾
流星、そっちのも一口ちょうだい。
そう言って、僕の飲んでたストローに大ちゃんが口をつける。間接キスにドキドキしてるのに大ちゃんは「こっちも美味しいなぁ」って何もなかったみたいに歩いてて不安になる。やっぱり、僕の片想いなんかなぁって。
大吾
流星、どうした?
流星
ううん。何でもない。
あっ、大ちゃん、たこせん食べよう。
大吾
流星も好きなん?俺も好き。
流星
一緒やね。
大吾
流星、ソース気をつけえよ。
流星
うん。
大吾
ほら、言うてる側から垂れてるやん。それに、ここ、付いてる。
大ちゃんは僕の口元を指で拭う。食べ終わってからも恥ずかしくて、俯いてると「流星、ほら、あっち行くよ。」って大ちゃんが僕の手を握ってくれる。
結局、6人で来てるのに僕と大ちゃんは2人だけの世界を作ってしまう。
丈くん
あれ、めっちゃラブラブやん。
和也
ええんやない?お互いに好きなんやろ?
謙杜
大吾くんが流星くんの事好きなんは結構前から分かってたけど、流星くんも大吾くんの事好きなん?
丈くん
まぁ、多分な。どこまで自覚してるかわからんけど。
みっちー
俺ら邪魔やった?
和也
まぁ、みんなでお祭り来たいっては言うてたし、ええんやない。
丈くん
流星、大吾そろそろ花火の場所取り行こ。
大吾
あっ、うん。
大ちゃんから繋がれた手を離すタイミングも理由も見当たらなくて、僕達はそのまま、手を繋いでいた。

花火の時間が迫ると周囲はどんどん人が増えていく。
大吾
流星。
流星
ん?
大吾
おいで。
そう言って大ちゃんに腕を引かれると大ちゃんは僕を後ろからそっと抱きしめる。
流星
えっ?
大吾
立ってるのしんどくなったら、俺にもたれていいから。
流星
うん。
久しぶりに観る花火はとても綺麗で、ずっと楽しみにしてたはずやのに、大ちゃんに抱きしめられてる僕はその事が気になって花火どころじゃなかった。
大吾
あーあ、あっという間に終わっちゃったな。
そう言って大ちゃんは僕を抱きしめていた腕を緩める。
丈くん
花火も終わったし、帰ろっか。
和也
そうやな。
そうしていつもと同じようにみんなと別れて大ちゃんと電車に乗る。いつもと違うことが一つあるとすれば、僕と大ちゃんはどちらからともなく手を繋いでいて、お互いにその手を離す気さえない事だ。

大ちゃん、僕を大ちゃんの恋人にして下さい。お願い。

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