第17話

『 1 6 . 』
186
2024/06/13 13:00














あなた
え、こんな広かったですっけ……?






桃雲
えぇ〜? ずっとこの広さじゃん  












只今、目的地へ着いたのですが








久しぶりすぎて新しい建物へ来た感覚です……。







あなた
そういえば、買いたい物って何なんですか?






桃雲
ん〜、服なんだよね



桃雲
折角だからあなたに選んで欲しいじゃん?












………そんな当たり前じゃん?みたいな顔しないで下さいよ






私、センスとかあまり無い方だと思うのですが……









私が戸惑っていると、先輩は







" 大丈夫、大丈夫 " と、笑顔で言ってくる











桃雲
だって俺、あなたの選んだものが着たいもん










先輩はからかっているのか、真面目なのか、






曖昧な言葉を並べてくる







あなた
なんでそんな事言うんですか……、//








桃雲
あはっ、何でだろうね〜?









私は真面目に聞いているのに







返って来たのは、完全なる先輩のからかいの言葉だった



























あなた
これと……これを合わせると良いらしいですよ






桃雲
すっごいネットに頼るじゃん












先輩に案内をされた服屋へ入り、








絶賛コーディネート中なんですけど













やはり、何が合うとかあまり分からなかったので








スマホと向き合いながら服を選んでいます。










桃雲
俺はあなたが似合うと思った服なら
別に何でもいいんだけどね〜






あなた
そう簡単に言わないで下さいよ、!


あなた
やっぱ先輩には本当に似合う服を
選びたいんです、










私は真面目に選んでいる、と先輩に主張すると









その想いが伝わったのか、感謝の言葉が述べられた










桃雲
じゃ、とびきり似合うのを選んでね?








あなた
期待はそんなにしないで下さいよ……

































ふぅっ、とカフェオレを1口のみ、一呼吸を置く










結局、先輩へのコーディネートは








先輩が前に好きだと言っていた




少し大きめな白色の半袖に、桃色の線が入ったものと




これもまたダボッとした、淡い色のジーンズにした








この先は暑い夏の季節なので、





少し涼し気な服装を私なりに選んだ。











その服を先輩へ見せると、






分かりやすく、とても嬉しそうにしてくれた










そんな先輩を見ると、




私まで嬉しくなる程だった。


















今はと言うと、先輩が御手洗に言っているので





そこら辺に置いてあった椅子に座って、待っている所です















私は待ち時間の間に、




スマホで天気予報などを確認していると








突如、私よりも年上の20代前半ぐらいの男性に




何故か話し掛けられた










__
君、高校生ぐらいだよね?


__
今1人?





あなた
あ、友達を待っている所です、













私は咄嗟に先輩の事を友人呼びしてしまっていたが、





まぁ、大丈夫だろう……










__
じゃあさ、そのお友達を待っている間に
俺と少し遊ばない?





あなた
……結構なので。









男性の発言から、多分これはナンパと言うものだろう。








私は本当にナンパってあるものなんだな、と驚いていると




男性の行動は段々とエスカレートしていった







__
釣れない事言わないでさ〜


__
ほら、行こ〜よ








男性は私の手首を掴み、引っ張るとまではいかないが




ぐいぐい、とそちら側に腕を持っていかれそうになる









あなた
あの……、本当に……!











































?¿
……何してんの。









私から見て右側から来た彼は




男性をぐっ、と自分の方へと引き寄せ、私から離させる















私はその状況を上手く飲み込めなかった。




















































紫崎
あなた、


紫崎
手首掴まれた以外に、怪我ねぇか?



















何故なら、助けてくれたのは兄だったので_____









N E X T .

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