第18話

『 1 7 . 』
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2024/06/15 13:00















いるまside















はぁ〜。意味わかんねぇ。












今日の昼休み、らんに告げられた言葉







桃雲
『 今日あなた借りるね 』









そして朝、あなたから言われた言葉









あなた
『 友達と遊ぶから。 』












この2つの言葉から






今日の放課後に、2人で遊びに行くのは確定だろう。









だが、なんやかんや言って、





あなたとらんが2人で遊ぶ所は見た事が無い。











まぁ、どっちも俺を挟んだ関係だったしな、












そんな事を思い、俺の心の整理は出来ないまま




1人で下校し、買い物へと出掛ける。




























…………あ、今日の晩飯のメニュー聞き忘れた












俺は買い物カゴを持った瞬間、何か忘れてるなと思ったら





いつも帰り際に彼女へ聞いていた、晩飯のメニューだった












俺は彼女に " 今日の晩御飯何か決まってる? "




と、メールで送り、返信を待つ












返信待っている間、暇だし何か買ってっか〜、













ここは中々の大きさのあるショッピングセンターなので




勿論、食材の他にも生活用品とか色々店内に置いてある










俺は特に目的は無いが、




暇つぶし程度に色々な店を覗いてみようと思う


























……ん、?







俺が服屋へ寄ろうとした時、




何故か彼女の座っている所が目に入る











あ、もしかして、らんとここへ来てたのか……











そう心の中で納得し、




邪魔にならないようにその場から離れようとした矢先









彼女が、知らん男性から話し掛けられた。








雰囲気からして友達ではなさそうだし、




もしかしてナンパか、?








俺はらんを呼ぶか迷ったが、



遂に彼女は腕を引っ張られ始めたので






急いでナンパ男やらを止めに行った。
















紫崎
……何してんの










俺はナンパ男をどう対処するか迷ったが、




取り敢えず彼女からそいつを離した










なんて問い詰めようか……と、考えていたら



そいつは何故かビビり散らかして、この場から逃げた。













絶賛、嫌われ疑惑がある彼女と2人きりになると




我に返り、少し気まずくなる






彼女も同じだったのか分からないが、



少しの間、沈黙が流れた。











すると、俺はふと彼女がナンパ男に



腕を掴まれていた事を思い出し










自分に出来る最大の優しい口調で、









紫崎
あなた、


紫崎
手首掴まれた以外に、怪我はねぇか?









と、言った。









彼女は未だにぽかんとしていたが




静かに首を縦に振り、俺は少々安心をする














ま、彼女にはもっと自分に気をつけて欲しかったが



別にそれを責める気はない。









俺が今、無性に腹が立っているのは



__________あの前髪ピンクだけ。















N E X T .

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