第19話

『 1 8 . 』
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2024/06/17 13:00











らんside













俺が御手洗から出ると、スマホの通知音が耳に入る
   






スマホを確認すると、どうやらいるまからだったらしい








珍しいなと思いつつ、見てみると




" 早くあなたの元へ来い "




と言う、よく分からない内容だった








何故いるまに、俺とあなたが現在離れているのを



知られているのだろうと疑問に思ったが、







ここは一旦いるまの指示に従おうと、



小走りで彼女の元へ行く









































桃雲
ごめっ……遅くなった……


桃雲
……って、いるま、?!







俺が彼女の元へ着くと、



先程、俺に連絡してきたいるまが彼女の傍にいた








あなた
あ、なんか買い物で来てたらしいですよ、







桃雲
おぉ〜、偶然











俺と彼女で少々話していると、



いるまからの視線が、嫌でも目に入る






……何か、キレてる、?







紫崎
って事で、今日はお前ら解散な。


紫崎
俺はらんと1体1で話してぇから、
その荷物を家に置いたら俺の家へ来い









桃雲
……は、?








いるまはピリピリとした雰囲気を悪化させるように



俺とあなた、どちらの目と合わせないまま



そう言い捨てた







俺には、その言葉の意味や原因、



そして怒っている理由すら心当たりが無かった








ただ、彼女は少し知っているのか



癪に障っているあいつを止めようとする







あなた
ちょ、お兄ちゃん、?!







紫崎
あなたは原因分かるだろ。







あなた
でも、あれは先輩が悪い訳じゃ、!!










2人だけが知っている事と言えば、




俺がいなかった時に何かあったのだろうか、







そう思っている少しの間に、いるまはあなたの手を引き



あっという間に俺の傍から離れてしまった






その時、俺といるまは少し目が合ったが、




その瞳は、怒りと共にどこか焦っている様な気がした。























……これで、確か合ってるよね、






俺は、あいつに言われた通り



服を家に置き、なるべく早く紫崎家の家へ向かった






一呼吸を置き、呼び鈴を押すと



意外にも直ぐにいるまが出迎えてくれる










紫崎
はよ、入れ







桃雲
うん、ありがとう
















N E X T .

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