地下牢にて…
おらふside
こうなることは分かっていた…。
そもそも捨て身の行動だったし。
すでに『例のあれ』を鳴らしたから
おんりーは気づいていると思う!
ドズルさん達はわからないけどね。
するとその時…
キーン!
『例のあれ』が再び鳴った…!
この音はおんりー達が向かってる合図だ!
そして僕は例のものをしまう!
組織に反発したからこうなるのは
当然の報いだ!
それに助かる可能性はないに等しい!
でも……それでも……
こう思ってしまうのは
おかしいことなのだろうか…?
パトカー内…
視点なし
(『例のあれ』を見せる!)
(おんりーは『例のあれ』の説明をした!)
地下牢にて…
おらふside
ただいま僕は拷問を受けている最中。
なんとも僕の仲間と家族のありかを
強制的に吐露させる気らしい。
でも僕は言うつもりない!
体力的にも精神的にもきつい…!
だけど隠し通さないと…!
ポチッ!
辛い! 苦しい!
痛い! 死にそう…!
でもなんとか堪えなきゃ!
たださえ、今まで罪を犯し続けたのに
それに償おうとしてるのに
ここで吐露したら僕が脅されながら
怪盗していることの証明が出来ない!!
やばい!! このままじゃ○ぬ!!
こうなったら最終手段だ!!
ドーーン! ドンガラガッシャーン!!
よし! 目を逸らした!
今なら出られる!!
ポン!
よし! 今のうちに逃げろ!!
(次回へ続く…!)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!