中也到来から1時間後…
太宰治
……あなた
あなた
…!お兄様!あ、あのねあのね!
太宰治
言わなくてもなんとなく察しがつくから大丈夫…あの蛞蝓…勝手に侵入した挙句あなたと話すだなんて…
太宰はあなたに聞こえない様小さく舌打ちしながら、あなたに近付き首筋に顔を埋める
太宰治
…よし、匂いは移ってないね、あなたの可愛い匂いのままだ
あなた
お兄様…?
太宰治
怖かっただろう?あなた、今度からはもっと部屋の出入り口を頑丈にしないとね
太宰はにっこり笑い、あなたの頭を撫でながらそう言った
確かにこの部屋のセキュリティは頑丈だが、実際扉は大して頑丈でも無いのだ、パスワードが無くても
身体強化などの異能を使って殴れば簡単に破壊されてしまう
太宰治
あの蛞蝓には今度私から注意しておくよ…あなたも
今度はなるべく中也や侵入者とは会話しちゃ駄目だよ
太宰治
耳が腐ってしまうからね、それに…
偽りの情報であなたを酷い目に遭わせようとしている可能性だってある
あなた
ひ、酷い目に…?
太宰治
…嗚呼、例えば…体をバラされて内臓を取り出され、そのまま闇市で売られたり…
慰み物として誘拐されたり…
太宰治
…そんなの、嫌だろう?…なら、私の言う事をちゃんと聞いておくんだよ
あなた
うん…お兄様…
あなた
僕、今度からは誰とも話さないし…もし何かあったらすぐに隠れるから…
太宰治
…ふふ、良い子
太宰は満足気に頷くと、あなたの額にキスをした
太宰治
…さぁ、疲れてお腹も減っただろう?晩ご飯にしようか
あなた
…うん!
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第6話 第五話
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。