瑞稀side
はしもっちゃんに背中を押されて、
俺は嶺亜のところに行く。
しばらく廊下を走ってると、
嶺亜らしき後ろ姿を見つけた。
井上「嶺亜!」
中村「ん?あ、瑞稀」
井上「はぁ、はぁ、はぁ…ッ」
中村「あ、だ、大丈夫?」
井上「うん…。はぁ…」
中村「そっか。ど、どうした?」
井上「あ、そうだ。あのね、返事、しに来た…」
中村「返事?あー、あれ…」
井上「あの、ね………ッ」
息が詰まる。言わないと。
ちゃんと口に出して言わないと……!
まだ、抵抗してる自分がどこかにいる。
もう大丈夫。なにも怖くない。
そう、安心したはずなのに……。
いざとなると、抵抗してしまう。
パンッ!!
ビクッ
突然乾いた音がして、顔をあげると、
嶺亜が自分の頬を叩いていた。
井上「れ、嶺亜…?」
中村「返事聞く準備。気合い入れたの」
井上「…………」
井上「ふはっ」
中村「え、?」
井上「嶺亜も、緊張してるんだって…w」
中村「するよ…。好きな人からの返事だもん…」
井上「……嶺亜」
中村「……はい」
井上「…よろしくお願いします!」
中村「……え…」
井上「俺も嶺亜が好き!!」
中村「ほ、ほんと?」
井上「うん!」
中村「は、や、やったーーーーー!!!!」
ギュッ
井上「ふふっ」
中村「じゃあこれからたくさん
イチャイチャ出来るね!」
井上「う、うん!//」
中村「ふはっ」
嶺亜に改めてそう言われると、
やっぱり照れちゃう…。
なんか、恥ずかしい……。
好きな人とずっとイチャイチャ出来るなんて、
夢にも思ってなかったから……。
ただ単純に、嬉しかったんだ。
チュッ
井上「え……。い、今……!」
中村「頬っぺただからまだセーフ」
井上「ッ!////」
中村「赤ぁw」
井上「う、うるさい……!//」
中村「ははっw」
このあとも散々嶺亜にいじられました。
付き合って早々いじるってどういうこと!?












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。