西畑side
「大吾ー、
そろそろ起きてー」
久々に2人揃っての休み
『ん〜
あとちょっと』
あなたがこうやって起こしてくれるのもこんな時だけで
「さっきも同じようなこと言っとったよ
ほらー、そろそろ起きて」
って言いながら布団を引っ張られる
「もー、
赤ちゃんやないやろー」
って言いながら枕の辺りまで来たあなたの手を引っ張ると
そのままベットの上に倒れ込んだ
「ちょ、何してるん
起きよ、」
そう言ったあなたを
『もーちょっと』
って言って布団の中に入れると
「んもー」
って言いながらゴソゴソと動くあなた
背中に手を回して、引き寄せると
「ふふっ笑」
って聞こえる笑い声
『こーしとると温かいやん』
そう言って抱きしめる
「出かけやんくてええん?」
『インドアの人間にそんなこと言うたってアカンで』
「ご飯は?」
『ええやん、
せっかくの休みなんやから
2人でゆっくりしよ』
そう言うと、ゆっくりと背中に手が回ってきた
まだ寒いから
もうちょっとだけ、
もうちょっとだけくっついとこ
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
初日でお気に入り10突破ありがとうございます
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。