第10話

時が動き出す
20
2023/08/27 04:43
そこからは、宿を渡り歩きながら色々な所で働き、お金を稼いだ。
一応、武士という地位も持っていたから、何処かの大名に雇って貰えるのを待っていた。
でも、そんなチャンスは全然来ず、色々な所働くしか仕事はなかった。


















月日はたち、ついに自分の家を買うことができた。
小さい家だが、一人で使うにはもったいないくらいの広さだった。
菅野 恭介
……休日はやることないなぁ……
暇過ぎて、市場に行くことにした。
この日、市場に行って本当に良かったと思う。
なぜなら、そこで全てが変わったから。
いつも通り、夜ご飯の材料を買って帰っている最中、少し遠くで何か騒ぎが起きていた。
あ!居たぞ!!
捕まえろ!!
……泥棒か何かかな?
そう、他人事のように感じていた。
でも、その足音はどんどん近づいてきて、ついには僕の目の前に突っ込んできた。
菅野 恭介
おわっ?!
女の子
イテテッ……
女の子
すみまs……
菅野 恭介
いててて……
菅野 恭介
大丈夫かい?
小さな女の子は、不思議な服を着ていて、恐怖に怯えた顔をしていた。
女の子
や、辞めてっ!!
そう言って女の子はどこかへ走って逃げてしまった。
菅野 恭介
ちょっと待って!!
何に怯えてるんだ?あの子は……あ、刀か?
菅野 恭介
ちょっとまって!!殺さないから!
すると、女の子は足を止め、僕の方を向いた。
菅野 恭介
どうしたの?そんなに急いで…
そこから、僕の時間は進みだしたんだろう
その女の子は……





















































咲良に似ていた……。

プリ小説オーディオドラマ