第9話

ダイモンジソウ
19
2023/07/16 07:47
……なんだここ……
      建物の壁や屋根には苔や草が生え……
人影もない……




静かな村をゆっくりと歩いていくと、元々家だったところにたどり着いた。
菅野 恭介
……。
横には、2つのお墓があった。




    結構乱雑に作られたお墓だった……
菅野 恭介
……お墓……
あんなに酷いことを沢山していたのに……



         お墓までたててくれたんだ……
菅野 恭介
ありがとうございます…
もう誰もいないはずの周りの家々に向かって
感謝を告げた。












その後、ほぼ自然の一部になったかのような家の中に入る。




そこには、妹とよく遊んだお手玉があった。
懐かしい記憶が蘇る。



   それと同時に寂しさも増してくる。
寂しさに溺れない内に、お墓にダイモンジソウを共えて村を出た。
































来世では、自分らしく自由に生きてほしい……



幸せに生きてほしい……
菅野 恭介
……さて、居場所もないし、どこに行こうかな?
明るい口調で己を鼓舞し、街に降りていった。
菅野 恭介
取り敢えず、今日泊まる場所を探すか
なにわ
ここまで〜
なにわ
おひさですー
なにわ
んでは、おつにわ〜

プリ小説オーディオドラマ