朝です。時刻は5時。
推しと一緒に登校するオタクの朝は早い。
とにかく、急いで支度しなきゃ!!
まずは、抗うようにストレッチをする!!ちょっとでもむくみを解消するために!!
次に、洗顔!!
こんなこともあろうかと、日頃からスキンケアをちゃんとしててよかった。
幸い、ニキビなし!!!よく頑張ってる!あたし!
メイク!!
あたしの学校は基本メイク禁止だけど、ナチュラルなメイクなら先生にバレずにすむし。
いつもよりも入念にメイクをしていく。
あたしはアイドル…あたしはアイドル…自分に言い聞かせて。
なんなら、可愛くなるためにIUちゃんの歌を聞いて気分を上げる作戦。
髪の毛!
いつも通りの髪型でセッティングするけど、入念に。
いつもは後ろの方適当だけど、今日は寝癖がないように完璧を目指して…
制服よし!弁当持った!
朝ご飯少し食べて。
よし、最寄りの駅まで10分で着くけど、集合15分前に家を出る。
なんでも余裕が大事!!
駅に着いた時に、まだビニくんはいないようだった。
よかった、少し早めにでて。
ちょっとチェックしよう。
メイク変じゃないかな。
髪型変じゃないかな…ここにきてなんか全てに自信が持てない。
誰か、あたしを可愛いと言ってくれ…
それでも、ビニくんに会うまでは人間の形を維持せねば。
定刻通りに到着したビニくん。
改札を通り、いつも通りの時間の電車に乗った。
今日はなんだか静かな気がしてる。
ドンミンくんがいないからなのか、それとも静かに感じてるだけなのか。
きた電車に乗ると、いつも座っている席も他の席も満席だった。
わ〜、このシチュエーション漫画でよくみるやつだ〜って浮かれてたときに、電車がガタンと揺れて体勢が崩れる。
そのときに、ビニくんがあたしの体を支えてくれて、なんとか倒れずにすんだ。
ビニくんの笑顔好きだ…
笑って話していたと思ったら、急にだんまりして、あたしの顔をまじまじと見てきた。
どうしたのだろうと思っていたら
いきなりの口説き…ちょっと待ってくれよ推しよ…
え…ため息!?え!!
でも、確かに朝はあたしを誰か可愛いと言ってくれと思ってたけど、まさか推しに可愛いから気をつけろなんて言われると思わないじゃないですか?!
神様どういう粋な計らい?!
なんなんだ、この会話。
謎すぎるし、なぜあたしが推しに説教されてるんだ?
好きです、その説教してる顔も。
朝からこんなに推しとイチャイチャしていいのだろうか…
は〜幸せだ















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。