友達の恋を応援する。
そうは決めたもののさすがに2人きりは気まずい
「あなたはどこ行きたい?」
『え、うんと、こことか、?』
そういって私がさしたのはコーヒーカップ。
理由は簡単
怖くないしそんな話す必要もないだろうと思ったから
「んじゃいくか」
そういってさりげなく手を繋いでくる
このまま繋いでいていいものなのか?
これはまた思わせぶりに、なるのか、?
結局結論は出ないままコーヒーカップに乗り込んだ。
スタッフ 「それでは良い旅を!」
心の中で旅って言ってもねぇ?と1人で突っ込む
「お、久しぶりだなコーヒーカップ」
サラッと回してくれる。
紳士的なのだろう。
『あ、ありがと』
それでもやはり上手く対応ができない
脳では分かっていても身体が拒否するのだ。
「いいえ ニコッ」
そんな対応でも笑顔で接してくれる黒尾に少し心を開いた。
「次どこ行くかー」
『黒尾の好きなとこで、いいよ』
「んじゃ飯食いに行く?」
言われてみれば色々回って結構時間が経っていた
『う、うん!』
遊園地についているレストランに入る
暇だなと思いスマホを開くとすごい量のLINE
ー遊園地組(6)
どこまで心配性なの?
すると目の前に座る黒尾が笑っていた
『ど、うした?』
「ん?いやLINEだよ。愛されてんな笑」
『あはは。心配性すぎるよ』
心配性な3人にそう返しておいた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。