あなたside
?
「あ"ー!」
烏野のバレー部との練習試合の日。体育館に入る前に誰かが叫んだ。
研磨
「あ、翔陽...」
日向
「ね、音駒だったの!?」
うるさいなぁ... 山本先輩で慣れているけど。
でもあの人、てっつんと一緒に研磨を探した時にいた... 烏野だ、ては私も分かったけど、同じバレー部だったとはね〜
山本
「烏野のに女子マネージャーがいた...(泣) しかも美人...」
犬岡 & 芝山
「焼きそばパン、ゲット!」
あなた
「ちょっと。私、という女子マネージャーが音駒にいるんですけど」
私は忘れられているのか?
山本
「あ、あなた、そうじゃなくてな、その〜... お前はもうく...」
夜久
「余計な事は言うな」
夜久先輩が山本先輩に蹴りを入れた。身長の話しはしていないよ...?
夜久
「気にするな、あなた。お前が来るまで俺達にはマネージャーがいなかったから、山本が何か引きずっているだけ。あなただって美人だし、皆お前に感謝しているからな!」
あなた
「あ、うん... ありがとう...」
山本先輩が言いたかった事が知りたいけど、もう別に良いや。
あなた
「皆、頑張れ!」
試合開始前に声をかけた。
音駒
「勝つさ」
よく追いつけない速攻にそりゃあ皆も私も驚いたけど、研磨や犬岡のお陰でそれに対応出来る様になって、音駒が最終的に勝った。
黒尾
「あなた〜!どうだ。俺達、言った通り勝っただろ?」
あなた
「うん、スゴかったよ!お疲れ様!」
と言ったものの、研磨が仲良くなった10番の翔陽が何回も「もう1回!」とお願いするから試合は長く続いた。
てっつんとか周りの人達の体力を考えてよ... バテバテじゃん...
でも全ては無事に終わって、片付けをしている時。
夜久
「あなたー!ちょっとこっち来い」
烏野の2番の人と話していたらしい夜久先輩に呼ばれた。
夜久
「ま、烏野は当たり前だよな。菅原。副主将だって」
菅原
「3年の菅原孝支。セッターだよ。よろしく」
あなた
「1年の神田あなたです」
こうして私とスガさんの会話が始まった。
菅原
「あなたちゃん、て絵を描くのが好きなの?」
あなた
「え?何で知っているんですか?」
彼にはまだ言っていないのに...
菅原
「あ、俺、控えだからさ、見たんだよ。マネージャーの仕事はちゃんとしていると思うけど、一生懸命観察しながら描いている様に見えたから」
なるほど、そういう事か。
菅原
「せっかくだから、見せてもらえるかな?」
あなた
「えっと... ちょっと訊いてみます。待って下さいね」
そう断って、両チームのメンバー少数人と話しているてっつんの元に駆け寄った。
彼ばかり描いたからスガさんに見せるのは何か恥ずかしいし、良いか一応訊いておいた方が良いよね。
あなた
「...鉄朗」
※作者からのコメント※
題名を決めてからアニメでセリフをいくつか確認していたんですけど、第12話がまさかの「ネコとカラスの再会」(笑)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。