第140話

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2024/03/22 14:41
 赤ちゃんになってしまったドット君。
(なまえ)
あなた
ご都合魔法きたーーッッ‼︎
 私は反射的に叫んでしまう。

 何あれ可愛すぎじゃない? おしゃぶり咥えてるんだけど。激かわ〜!
シッター・ベイビー
私は六罪杖クリミナル・ケインのうちの一人、シッター・ベイビーだ
シッター・ベイビー
私の魔法は相手を赤ん坊に変える
シッター・ベイビー
赤ん坊とは未熟そのもの・・・・・・
シッター・ベイビー
お前は何もできずに死ぬことになる
 ドット君は魔法を放つが、威力が弱すぎて相手まで飛ばすことができなくなっていた。
(なまえ)
あなた
ドットく───
魔人
グアアッ!
(なまえ)
あなた
あぁもう、邪魔だな!
 ドット君を助けに行きたいけど、魔人に足止めされる。そうしている間に、彼はハイハイでランス君のところまで逃げた。
ドット・バレット
バババババ!
ドット・バレット
バババ!
ランス・クラウン
お前ふざけてるのか
ランス・クラウン
状況を考えろ
ドット・バレット
バブバババ!
ランス・クラウン
あ?
ランス・クラウン
何を言ってるのかさっぱりわからん
シッター・ベイビー
ベビィズ
ランス・クラウン
 咄嗟に反応したランス君が、ドット君を抱えてシッター・ベイビーの攻撃を避けた。
ランス・クラウン
(なんだ、魔法・・・・・・⁉︎)
 相手と距離をとり、ランス君は敵を見据える。
ランス・クラウン
(コイツが赤ちゃんになったのもこのせいか)
ランス・クラウン
(それとは全く関係ないが・・・・・・)
ドット・バレット
バー
ランス・クラウン
(なんてふてぶてしいツラしてるんだ)
ランス・クラウン
(こいつは腹立つな・・・・・・)
ランス・クラウン
 彼は魔人が襲いかかるのも避けて、魔法を放って対応する。
ランス・クラウン
(チッ、赤ん坊状態のドットを守りながら、コイツらを対処しなきゃならねぇのか・・・・・・)
ランス・クラウン
グラビオル
 と、その時。
ドット・バレット
バブ、バブ!
(なまえ)
あなた
あ!
(なまえ)
あなた
ランス君、ドット君が・・・・・・!
 地面に転がっていたオモチャで、ドット君が嬉々として遊んでいる。
ランス・クラウン
何してるんだお前!
ランス・クラウン
くそッ・・・・・・
 悪態をつきながらもドットのところへ走るランス君。

 だが、その隙をついて魔法が放たれ、彼も赤ちゃんになってしまった。
(なまえ)
あなた
あ"ーーッッ‼︎
 クソ可愛い。けどそんなことを言ってる場合じゃない。
 ランス君まで赤ちゃんになったら、魔人と戦う人手が足りなくなる・・・・・・‼︎
ドット・バレット
バブバーブ、バブバブバブバフッッ‼︎
ランス・クラウン
バブバブバブバフ
魔人
グアッ!
ドット・バレット
バブーッッ‼︎
ランス・クラウン
バブー!
 魔人に吹き飛ばされた二人はなんとか無事だったけど、転がったオモチャの方へ一心不乱にハイハイしていってしまう。

 マズいマズい、危なっかし過ぎる・・・・・・ッッ‼︎
(なまえ)
あなた
カースポイズン
魔人
グワァッッ
 目の前の魔人を倒してすぐに駆け出し、転がっていたオモチャと赤ちゃん状態の二人をそれぞれ片腕で抱き上げる。
ドット・バレット
バブ!(あなたちゃん!)
(なまえ)
あなた
二人共、オモチャあげるからじっとしてて!
ランス・クラウン
バブ、バブバブバブバフ、バブブブブ(フン・・・・・・自分を律しきれないなどまだまだだな、俺も・・・・・・)
魔人
グアアッ!
(なまえ)
あなた
危なッ
 二人を抱き抱えている今、杖が向けられないから魔法が使えない。だから避けるしかできないのだ。
シッター・ベイビー
ンフフ、その格好になった時点で貴方達の負けは確定しました
シッター・ベイビー
通常の10分の1の魔力も出せないでしょう?
シッター・ベイビー
あなた達を庇う彼女も、今は杖が持てない
シッター・ベイビー
あぁ、本当に力なき者を一方的にいたぶるのは楽しいですねぇ・・・・・・!
シッター・ベイビー
私が傷を負う心配もなくただただ一方的に・・・・・・
(なまえ)
あなた
・・・・・・・・・
シッター・ベイビー
さぁ、行きなさい!
ドット・バレット
バブーッッ‼︎
 複数の魔人が飛びかかってくる。

































 ・・・・・・だが、相手が悪かったな。
(なまえ)
あなた
ランス君!
ランス・クラウン
バブブ
 ランス君が杖を向けると、シッター・ベイビー共々魔人達は重力で地面に押しつぶされた。





──To be continued





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