疲れ果て僕に体を預け寝てるゾムを見ながら昔の…僕が初めて対戦で負けた日を思い出した
その日はゾムとシッマ、シャオロンが昇格して一週間後の午後だった
僕は暇で部屋にあった本を読んでたっけ?
ガチャンッとダクトが開き、部屋に侵入してきたゾムを呆れながら見た
まだ子供味があり、わんぱく男の子のイメージが強くてよく街に行ってたな
ドヤるゾムの顔を笑いながら、当時は甘く見てた
国を1つ消せる僕が新人幹部に負けるわけないって
もっと早くゾムの才能に気づいてたらもっと早く幹部にしてたのに…と呑気に考えながら攻撃から守り、攻撃を仕掛けるの繰り返しをしていた
だけど、決着は2時間も満たさない内に終わった
統領護衛にはあってはならない負け方をした
バランスが崩れて重心が不安定になり、そのまま転んでナイフを首の真横の地面を刺された
よっしゃぁぁぁぁ‼︎と叫び走るゾムを見ながら立ち上がり刺さっているナイフを取った
その時の僕は「驚き」と「怒り」が頭を走り回っていた
ゾムに負けた自分に驚き、なんで手加減したと過去の自分への怒りがあった
僕は近くの机に置いていた本を取り、読み始めた
明日は早いから今の内に読み切ろう












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。