第38話

37.別れも出会いも唐突に
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2026/01/05 04:31 更新









魔法で火の灯った暖炉のある部屋は異様に静かだ。
Latte
ごめん、もう一回言ってくれる?
故に、言葉の節々から滲み出る感情がよく聞こえる。









声を震わせながら、俺の伝えた事実を再確認してくるLatte。
いつもなら多少滑舌が悪かろうと声が小さかろうと一回で聞き取ってみせるLatteが、だ。
否、彼女もよく聞こえただろう。
それでいて信じたくないから、わざわざ聞き返してきたんだと思う。
普段は冷静で歳に似合わず大人びているが、
やはり身近な人の死や失踪には慣れていないことが窺える。
iemon
悪いけど、伝えた内容に嘘はない。
iemon
八幡宮は死亡、ぐさおは失踪した。
Latte
そっ、か。
俯いたままの返事は素っ気なかった。
瞬きが小刻みになり、唇の震えを抑えようと必要以上に力んでいる。
Latte
一応聞いとくけど、経緯は分かる?
めめんともりと交戦し、八幡宮が固有魔法の代償で死亡、
八幡宮の死が原因で精神を病んだぐさおが失踪した
と伝えれば、Latteは何を言う訳でもなく書類を纏め始めた。
iemon
今後どうするよ
Latte
まずはめめさんに協力の意志を伝えに行こう。
王国側が刺客を送り、表立って敵対の意思を示した以上
一応王国中枢に所属する俺たちも敵として見られかねない、とのことだ。
iemon
仕事は片付いたん?
Latte
まぁ一先ずは
Latte
こっちの活動に支障が出ない程度には先回りして済ましたから、暫くは向こうに専念しよう
iemon
じゃ、久々に行くか





















ある酒場には、こんな噂があるという。
夜な夜な裏口から人が出入りし、何処かへ消えていくと。
だが翌日の朝には、誰にも気取られず元の家に皆が帰り着いているとか。
次第に噂が浸透し人々は不気味がり、近寄られなくなりその酒場は寂れてしまった。
今も営業こそしているものの、入店するのは一部の物好きだけとなってしまった。
その酒場の名は……























古酒場「リバティー」
相も変わらず重い裏口の扉を開けると、そこには多くの人たちが集っていた。
酒を楽しむ者、本を読む者、酔い潰れ机に伏している者…
こんなんだが、真面目な話の時はしっかり聞いてくれる、
歳で人を見下さない良い面々だ。
Latte
おーい
()
お!リーダーだ!
()
久々に見たな笑笑
()
iemon!アンタも一緒に飲まないか?
iemon
未成年だしこれから話があるから、いつかな
()
お前が成年後とかいつになんだよ笑
()
やっと来たぞリーダー
()
もう酔いが回っちまったよ…
()
3杯も飲むからだバカ笑笑笑
Latte
よーしみんな良いかな?
大きめの声で呼びかければ、すぐにその場が静まり寝ていた者も顔を上げた。
Latte
知らされているかどうかは分かんないけど、
私の同級生のめめんともりが離反した。
()
あの見込みあるって言ってた魔術師か
()
リーダーの世代って粒揃いだよなー
Latte
そして、王国と彼女は今、明確に敵対関係と言える状況にある。
Latte
詳しい経緯はまた話すから、彼女が警戒を強める前に
こちらから接触し、友好的な関係…とまでは行かずとも
Latte
まぁ最低でも利害の一致ぐらいは共有しておきたい
Latte
そこで!私とiemon含めた4人程度の組で接触に行きたいんだけど
Latte
誰か立候補は…
iemon
Latte、
Latte
分かってる
Latte
一旦話は中断。
Latte
ちょっと外見てくる
何かあったのかとどよめくみんなを尻目に外へ出ると…
レイラー
…すみません
Latte
え、レイラー?
Latte
何で、
何でここに居るんだ、と言うよりも先に、彼女から突然の申し出が。
レイラー
私も、あなた方の仲間に加えて欲しい…です
iemon
待て、そもそもどういう組織か分かって、
レイラー
もちろん。
レイラー
数日前、学校のグラウンドの隅で話し合いをしてるのを
目撃したから少し立ち聞きさせてもらって
レイラー
そして今日、普段通らない道を通ってたから
尾行したらここに着いたの。
レイラー
弱みを握って「入れなければ…」なんて脅しをするつもりは無い。
レイラー
ただ、私にも為すべきことがあるから。
レイラー
後で私の身の上についても話すから、良ければここに入れて欲しい。
Latte
…ちょっと話し合って来る
久しぶりの本編更新が通ります

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