第5話

4
2,849
2025/11/05 13:59 更新
💜‪🐰side











💜‪
りうらー、起きとる?
❤️
起きてるよー









なんだ、起きているのか



その返事を聞いて

僕は手を置いていたドアの取っ手を強く押した















💜‪
おはよう、りうら
❤️
おはようしょうちゃん












そう言って僕の方に体を向けたのは






この家の最年少の住人

りうら 中学1年生










りうらは脳の病気で目が見えない
本人曰く光は感じるらしいが



きっと今も僕の姿は見えていない














❤️
しょうちゃん、
りうら変なとこない?











僕が来る前に制服をばっちり着こなして

学校に行く準備をしたようだ






りうらの足元にはバッグと白杖が置かれていた













💜‪
いつも通りかっこええで
💜‪
今もう結構時間やばいらしいから
下行こか

❤️
うん

💜‪
おんぶしたげる
❤️
いや、別にいいよ
もう中学生だし










前までわんわん泣きながら

おんぶをねだっていたのに








弟の成長を感じ嬉しさと寂しさが混ざった

よく分からない気持ちになった




そんなことはまあとりあえずどうでもいい










部屋を出て階段の前まで来る











💜‪
りうら、階段下りるよ
❤️
はーい




ゆっくり手すりを頼りに下りるりうら





それに合わせて僕は前に立ち

サポートしながら一緒に下りる










💜‪
あと2段


💜‪
はい、終わったよ
❤️
ごめんね、
手伝わせちゃって







りうらはいつも『ごめんね』って謝る






目が見えなくなるっていうのは

片腕しか無くしてない僕なんかより


この世界がよっぽど怖くなるだろうに












自分の心配なんかより
迷惑をかけてごめんっていう









僕の目をりうちゃんにあげれたら

なんてよく考える







僕に目なんかあってもなくても



この社会から目を背けて

逃げる弱虫なとこは変わらないからさ















💜‪
別にいいよ





💜‪
ほら、早く朝ごはん食べてきな

💜‪
りうら" は "学校行くんだから











そう言うとりうらは
少し悲しそうに眉を下げた








多分、今日も僕が学校に行かないことを

今の言葉で悟ったのだろう








嫌な言い回ししちゃったな


そう考えてももう遅い










声に出された言葉は

もう無かったことには出来ない



どんな時でも、どんなことでも

















動けなくったりうらと僕

どうしようかと廊下に突っ立って考えてると





リビングに繋がるドアががちゃりと開いた


















‪💗
うわぁっ!びっくりした、、


💜‪
ぁ、ないちゃん
❤️
ないくん、、?



‪💗
おはよ、ふたりとも
そんなとこで何してんの?
‪💗
朝ごはん冷めちゃうよっ!!








車椅子に乗りながらもぐいぐいと

器用に僕らを引っ張る








結局そのまま朝ごはんを食べたが

りうちゃんは終始真顔だった

















❤️
、、行ってきます



‪💗
あ!まって!
‪💗
俺も行く〜!

🩵
え!ちょ早くない?ふたりとも!!
🩵
僕も一緒に行きたいよおお









そう言って玄関の方にばたばた行った3人を見ながら


少し惨めになった僕は小さな声で






いってらっしゃい
と呟いた










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