第11話

10話
12
2020/12/20 10:48
月菜
ヘックシュ
やばい、くしゃみが止まんない。

寝ていたとき汗を掻いていたいたから冷えて風邪になってしまった。
全ては昨日の夢のせい。

久しぶりに見たあの夢は、私に風邪と再び恐怖を与えた。

あぁ、思い出しただけでも寒気がする。
何もすることがないので物凄く暇だ。

適当に、スマホを開くといくつかのL●NEがきていた。
月菜
誰からだろう?
まぁ多分、美空か美奈あたりだろう。
そう思いメッセージを確認する。
月菜
えっ?
もちろん美空や美奈からもきていた。が、
思いがけない人からもきていた。
月菜
か、いと?
一昨日、連絡先を交換した海斗からもきていた。
海斗
〔大丈夫?]
シンプルなメールだったが、とても嬉しかった。
月菜
[ちょっと風邪をひいただけだよ。]
そう海斗に私は返した。
海斗
[本当?昨日の俺のせいじゃない?]
そういうことか、海斗は昨日私に中学校の部活のことを聞いたことに責任を感じてたんだ。
そんなことないのに、
月菜
[全然関係ないよ、ただの風邪だから]
海斗にそんな責任を背負わせていたなんて、















月菜
あー、暇だ~。
さすがに暇すぎる。学校がないとこんなに暇なんて知らなかった。

けどもう少し風邪が長引けばいいのに、なんても思ってしまう。
時刻は18時。
部活がちょうど終わる頃。

あ、やべ。
部活大丈夫かな?
1年生は今年の4月に入ったばっかり。
私たち2年生がつきっきりで教えているところなのに。
月菜
ま、明日謝っとけばいっか、
ぴろん♪
月菜
ん?誰からだろう?
美奈
[今更なんだけど、何か欲しいものある?]
え?今更?

絶対忘れてたでしょw
月菜
[ゼリーと、プリンと、炭酸]
美奈
[欲張りだなw]
月菜
[おい、病人だぞ。]
美奈
[はいはい。]
月菜
[炭酸は微炭酸で。]
美奈
[おk]
いやー、お見舞いに来てくれる人がいるというのは1人暮らしの私にとってありがたい。












美空から連絡がきても尚私はベッドの上でごろごろしている。
ピンポーン
あ、来てくれたかな?
月菜
はーい
くらっ、

やばい一日中寝ていたから上手く立てない。
フラフラする。

大丈夫かな?
ガチャ
月菜
いらっしゃーい
美奈
大丈夫!?
月菜
だめ、ベッドに連れてって
美奈
え?う、うん。
その一言のあと目の前が真っ暗になった。


















月菜
ん、んぅ、
月菜
あれ?
美奈
お、起きたー?
美空
おぉ、よかった、よかった。
あぁ、美空と美奈が運んでくれたんだ。





美奈!?
月菜
あれ?美奈いたっけ?
美空
ずっと最初からいたよw
美奈
月菜私に一言、言った後すぐに倒れたからね。見えなかったんだと思うよw
美空
ちなみに私たちが運んだわけじゃないからね。
月菜
え?じゃあ誰が?
海斗
月菜
え!?海斗!?
美空
連れて来た☆
いやいや、連れて来たじゃないよ。

なにしてくれてんの。


私、パジャマ!!
  髪ボサボサ!!
海斗
わり、俺いちゃだめだった?
いやいや、女の子の部屋に男がいちゃダメでしょ。
美奈
まぁ、女の子の部屋に男の子がいてもな...
よくぞ言ってくれたぞ美空
美空
まぁ、月菜はあんまり女の子って感じじゃないからいいんじゃね。
いや、よくないよ美奈!?
海斗
あ~まぁまぁまぁ
まぁ、じゃないぞ海斗!?
美奈
確かにw
そして、それにのるな美空!?
美空
別にいてもいいよね?月菜。
月菜
うん、もういいよ、
美奈
なんか、すっごい疲れた顔してる。
誰のせいだと思ってるんだよ。
美奈
あ、はいこれ頼まれてたやつ
月菜
ありがと~
美空
プリンとゼリーと炭酸て、
海斗
甘いのしかねぇな
月菜
うるさいわ
月菜
病気のときは食欲ないし、私すぐ吐いちゃうタイプだから
海斗
なんかすげぇ辛そう。
月菜
そうなんだよ、辛いんだよ。
月菜
なのに、3人できやがって
美空
あ、迷惑だった?
月菜
迷惑って思ってないでしょ。
月菜
まぁ、別に迷惑じゃないけど。
美奈
あれれ~
美奈
ツンデレ?
月菜
うるさいわ
海斗
あ、俺そろそろ帰るわ。
美空
お、そっかばいばーい
もう、帰るんだ...
海斗
またな、月菜。
月菜
うん。また。
海斗
...
あれ、海斗固まった。どうしたんだろ。
もしかして私、変なことした?
え?海斗が近づいてくる?
海斗
体調、気ぃつけろよ
月菜
え///う、うん
2人が聞こえるか、聞こえないかくらいの距離でそんなこと言われたら....

照れちゃうじゃん。





























3人のお見舞いのおかげか私の体調も二日後には元通りになった。
月菜
あの時の海斗の顔が心なしか赤く見えたんだよな。

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