ーーーーー朝
「おはよう、はい、朝ごはん。」
食欲がない…
昨日の夜からの事だけど…
なんだか、頭痛いし気持ち悪い…
「あら、体調悪い?」
「大丈夫?学校休む?」
「そう…体調悪くなったら先生に言うなりお友達に言うなりしなさいね?」
ーーーーー登校前
「いってらっしゃい。…そういえば、私、今日仕事遅くなるからね。」
「夜の8時半までとかだと思うわ。よろしくね。」
家を出た。
今日は雲ひとつない快晴。
いつもなら気分がいいのにな…
ーーーーー学校の教室
自分の支度をして、席についた。
お腹が痛い。クラクラする…
ーーーーー1時間目はなんとか耐え抜いた
ーーーーー2時間目もなんとか…
ーーーーー3時間目
「今日はグループでこの課題考えてもらう。グループ表を前にはるから、それを見て動きなさい。」
机を移動して、グループ体型を作った。
「では、はじめ!」
なんか、頭が回転しない…
「お、どうしたんだ?」
「そうなのか?なら、連れて行ってくれ。」
廊下に出た。
ーーーーー保健室
「はい、入ってきて」
「どうしたの?」
「そうなのね。はい、この子は保健室で診察するから、2人は帰ってね。授業中にありがとう。」
「どんな感じかな?」
「そう…熱測るね。」
ーーーーー
ピピピピッピピピピッ
「…36.3。平熱ね。熱はないみたい。」
「でも…一応、辛いなら保健室で休んで行きなさい。」
こうして1時間は、保健室にいた。
ーーーーー3時間目の終わりのチャイムが鳴る
「どう?体調は。」
「ちょっと汗が出てるわね…熱測るね。」
ピピピピッピピピピッ
「また平熱…。休んでいくなら寝てもいいからね。」
熱はないはずなのに苦しい…
「熱はないはずなのに、苦しいらしいわ。これからも治らないなら早退も考えていいけど…」
こうして、放課後は6人の家でお母さんが仕事から帰るまで過ごさせてもらうことになった。
それまでは保健室にいることになった。
ーーーーー放課後
「あ、ななもりくんたち。じゃあ、よろしくね。」
ーーーーー歩き始めて数分後
ーーーーー家
カチャリ
部屋に連れて行ってくれた。
いろいろ看病してくれて、本当に助かった。
気づかぬ間に、私は眠りに落ちていた。
数十分後…
〜〜〜♪
………
スマホの電話の音で目が覚めた。
ガサゴソ…
「今どこなの?」
「いや、まだ時間ではないけど…家にいなかったから…」
ーーーーー
「そうだったの!?今、お友達の親御さん、いる?」
「本当にうちの子をありがとうございます。助かりました。」
「お母さんに伝えておいて下さい。」
そういって通話が終わった。
ーーーーー玄関
帰り道を歩いてゆく。
体調も良くなったし…
明日は大丈夫だよね(´∀`=)
ーーーーー
僕は生徒会長の仕事に行く時に、聞いてしまった。
女の子たちが…なんか、君への手紙を送ったとか、もうあいつにはあの人と関わっては欲しくないとか…
……聞いてみるか…明日。
ーーーーー続く
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。