第13話

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2022/06/21 08:16
カメラマン
はいおっけーでーす!
小太郎
小太郎
ありがとうございます!
カメラマン
今日の撮影はこれで終わりだね
カメラマン
お疲れ様〜
小太郎
小太郎
お疲れ様でした!
撮影は終了したがまだ編集者の人達が話していた。
早く帰って準備をしたくてソワソワする。
米村君
米村君
帰っても大丈夫だよ
米村君
米村君
早く明日の準備したいんでしょ?
小声で米村君がコソッと伝えてきた。
小太郎
小太郎
あっ…ありがとうございます…!
小太郎も小声で返事をした。
米村君
米村君
仕事頑張ったんだし楽しんできな!
小太郎
小太郎
はい!
急いで家に帰り明日の準備をした。
玄関には清春の靴があった。

清春の方が先に仕事を終わらせたのだろう。
清春
清春
この服で大丈夫かな…
清春
清春
いや…市川くんと決めたから大丈夫なはず
久しぶりに2人きりになれる。
そう思うと楽しみで仕方がなかった。
弾む気持ちを胸に眠りについた。










ピピピピピピ ピピピピピピ
2つの部屋からスマホのアラーム音が鳴った。
清春
清春
うん……
小太郎
小太郎
んー……
小太郎
小太郎
(………デート!!)
ぴょんっと起きて清春の部屋に走っていった。
小太郎
小太郎
きよー!
アラームが鳴り響いている部屋で眠っている清春に飛び乗った。
清春
清春
う''っ!
小太郎
小太郎
起きて!デート!
清春
清春
ゲホッ…わかってるってw
小太郎
小太郎
早く準備して行こ!
朝から異常なほどテンションが高い小太郎。
どれだけ楽しみにしていたかがわかる。
すぐに準備をして家を出た。
2人きりになりたいということもあり、清春の運転で移動することになった。
真剣に運転する清春の顔に小太郎は見とれていた。
到着先は名の知れていない小さな水族館。
人にバレないように付き合っている2人にはぴったりの場所だった。
清春
清春
よし、行くか!
小太郎
小太郎
うん!
予想していた通り駐車場はスカスカ。

これなら人目をあまり気にせずに2人でいられる。
平日だったというのもあり、指折り数えられる程度しかいなかった。

けど、思っていたよりも中は綺麗だった。
小太郎
小太郎
綺麗だねー…
清春
清春
うん…
自由に泳ぎ回る姿に見とれていた。
青いライトに照らされた小太郎の顔は、まるで子供のようだった。
大きな目をキラキラ輝かせていた。

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