特に仕事も無くお昼休み……
職場にある休憩所で長義と並んで昼食をとる。何故か入社時に長義に一方的に取り決められてしまった約束だ
長義の思った以上に現代っ子感溢れる言葉に目を見開く
長義ってこんな軽い物言いしたか……?
なにはともあれ、今は昼。昼食と洒落込もうじゃないか
目に涙を溜める燭台切さんが容易に想像できる
うわぁ……という声が聞こえてきそうなぐらいの顔をする長義に、何故か弁当箱を取られた
目の前に置かれたのは色とりどりなお母さんが作ってくれそうなご飯
見ただけでわかる。これは健康的だ
だが……
そう尋ねると、長義は「そうだね」と短く返し、それがどうしたとジトリとした目で訴えかけてくる
長義は
とだけ言い、私が作ってきた弁当に手をつけ始めた
……お母さんなのかこの同僚は
同時に両手を合わせる。他人が見たら兄妹のように映るだろう
突然の長義の提案に首を傾げる。本当に何故
長義は弁当箱を二つとも回収すると、私に向かい合いデコピンをした
私のお弁当箱ー‼︎多分「洗って返す」とか言うぞこの男
顔を顰める長義は、私に指をさす。本当にお母さんみたいだ
ていうかこいつさらっと無視したぞ
休憩所のドアを開けると、長義に手を振り仕事場へ戻る
さて‼︎











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。