白いデスク。一台の電話
私は今、職場で腕を組んでいる
椅子でくるくると回りながら呟いてみる
すると、頭に何かを乗せられた感覚がした
ふと上に目線を上げると、そこには今朝フレンチトーストの写真を送ってきた同僚、山姥切長義が立っていた
頭の上に乗せられた書類を受け取り机に叩きつけると、まるで学生かのような軽口を叩き始める
まぁ、ほぼ悪友のようなものだから仕方ない
もう先に聞いておこう。もしかしたら重要なことかもだし、変更されてないバグがあった時に対応ができない
懐に忍ばせていたメモ帳を取り出し、先ほどの内容をメモする。キャンペーンは多分景趣の入手のものだ。この時期になるとよくやる
うそうそ、本当に知らない
どの長義か判別するために、少しばかりモノマネをしながら尋ねる。メモは落ちたが気にしない気にしない
仕事が増えそうじゃなくて良かった。心の底からの安堵で、思わず力が抜ける
そんなことをしていると、デスクの上の電話が音をたて始める
長義と軽く言葉を交わすと、電話を手に取りいつもの言葉をよそいきの声で口にする
電話口の向こうから、がしゃんと大きな音がした











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。