中原side
あなたの下の名前が指差す方向に顔を向けると、其処には看板に"うずまき"と書かれていた。
俺と芥川は其々驚き、困惑の声を漏らしながらあなたの下の名前に顔を向ける。
芥川、今は勝ち負けの話じゃねぇ……
そう云いながら、俺等の手を引くあなたの下の名前。
やがて、あなたの下の名前は笑顔に戻ると、俺達を店内へと案内した。
芥川と俺は珈琲を一口啜ると、声を零した。
その反応が満足だったのか、無邪気な笑みを見せるあなたの下の名前。
俺は、何処か二人の会話が微笑ましく聞こえてしまい、笑みを零したがやがて直ぐに消えた。
芥川は少しの照れを見せると、あなたの下の名前の提案に乗った。
俺が眉を顰めると、芥川は視線に気付いたのか、ニヤリと不適な笑みを俺に見せる。
芥川はあなたの下の名前が先程迄口を付けていたカップに細く、白い指を掛けると口に近付ける。
俺が苛立ちの舌打ちをすると、店内入口の扉が音を立てて開いた。
一瞬で、修羅場となった。
アンケート
夢主への歪んだ愛故のリスカは?
中島敦
19%
太宰治
33%
誰もやらない
48%
投票数: 1295票
いい勝負してたんで、もう一回やります。
回答、お願いします🙇
また次回
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。