第46話

44スヤァ
1,566
2023/09/03 12:56 更新
『ピシャァァァン』
アジト付近の森に神の怒りを思わせる稲妻が落ちる。
其れを窓から眺め、ある一冊の本を抱えてあなたの下の名前は震えていた。
最初は....「涼しく寝るため」だった。
シグマ
.....
フョードル・ドストエフスキー
.....
福地桜痴
.....
ゴーゴリ
.....
シグマ
なあ..姫に呼ばれて来たが、様子が可笑しくないか?
夏の暑さをひんやり乗り切る妙案だと感じた。
ゴーゴリ
いつも変じゃない?
福地桜痴
まぁうん....分かる....
だが誤算があった。
フョードル・ドストエフスキー
ぼくは忙しいのですが....姫、其の本は?
このままでは眠れない.....











この怪談本.....!
眠る前に読むには恐ろしすぎたのだ....
あなた
あ、わわわわわ
シグマ
ふ、震えている....
福地桜痴
それで?何故ワシらは呼ばれたんじゃ?
あなた
『幽霊の 正体見たり 枯れ尾花』.....
あなた
怖い幽霊も、正体さえわかっちゃえば怖くないでしょ.....
シグマ
まあそれは確かに....
あなた
そこでね。
あなた
君たちにこの怪談本のほんとのところを聞きたいの。
あなた
どうせ元ネタ、分かるでしょ?
あなた
立ち入り禁止区域とかで軽率に肝試しとかして沢山怖い思いしてそうな君たちならね.....!
ゴーゴリ
なんで私達ディスられてるの???
あなたの下の名前は手に持った『超最新!怪談100選!』を開いた。
ゴーゴリ
ま!でも夏だし!怪談ってゆーのも良いかもね!
フョードル・ドストエフスキー
姫が怖いのなら、相当怖いものに違いありませんしね。
シグマ
福地桜痴
あなた
ではまずひとつめ...
あなた
『下半身のない男の怪』....!
__あの日....僕は夜に帰路を急いでいました....
そこは昼でも気味の悪い道で....
イヤだなぁ...早く抜けたいなぁ....そう思っていたんです。
天人五衰
ゴクリ…
そんな思いが注意力を削いだんでしょうね.....落し物をしたみたいで。
モブ
??)小僧。燧袋財布を落としている。
後ろから声が聞こえて....僕以外にも誰かいると思ったら安心して....振り返ったんです。
するとそこには....世にも恐ろしい剣の刺さった上半身だけの男が棺桶から顔を出していたんです....
天人五衰
ウワァーーーーーーーーーッ!!!!!!
天人五衰
(そ....それは怖....)
天人五衰
(........ん....?)
その瞬間、脳裏に同僚の姿が過る。
ブラム
すやすや☆低周波くんと申すのか.....余の領地で働かぬか?











天人五衰
(アイツじゃん!!!!!!)
あなた
コワイ....コワイよね....!
あなた
胃がないのに動いて!!
福地桜痴
あの....姫、それは......
ブラム
娘ッ!!!!
福地が言おうとした瞬間、大声と共に牢の扉が開いた。
ブラム
今日はすやすや☆低周波くんデラックスの貸出日だ。準備は出来ておろうな?
天人五衰
うばあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
上半身しかない身体に剣が刺さった男は転がりながら牢に入ってくる。
あなた
あ、いいよー。
天人五衰
!?!?!?!?!?!?!?
ブラム
む、不味いうつ伏せになってしまった....娘。
あなた
ほらーちゃんとしないとだめだよー。
あなたの下の名前はブラムを抱き上げた。
天人五衰
(持ったーーーーーーー!?)
あなた
いやぁ....それにしてもホントに怖い話だったね。
困り眉になりつつ、ブラムをすやすや☆低周波くんデラックスの上に設置するあなたの下の名前。
ブラム
感謝する.....
天人五衰
(マジで言ってんのかこの女!?)
天人五衰の心は一つになった。

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