あなたの下の名前︰side
深澤辰哉「そう、バーベキュー」
大島あなたの下の名前『せっかくですけど、私バーベキューはちょっと、あっそれに友達との集まりに邪魔しちゃ悪いですし、』
深澤辰哉「んーへいきへいきメンツ俺1人」
大島あなたの下の名前「えっ?」
2人はアパートから少し離れた公園に向かった
レジャーシートを敷きそこに座る
すると彼がなにか作り出した
深澤辰哉「まず、ツナ缶にマヨネーズと、スライスチーズをまんま乗っけて、これをこのままバーナーに乗せて」
大島あなたの下の名前『……、』
次は食パンをバーナーであぶりだした
さっきのツナをパンに乗せ
深澤辰哉「はいっ、できたーツナ缶のっけトースト。召し上がれー」
半分にして私にくれた
大島あなたの下の名前『いただきます、!』
サクッといい音が鳴る
大島あなたの下の名前『おいし〜!』
深澤辰哉「ふふ笑」
大島あなたの下の名前『青空の下で食べるパン最高ですね!』
深澤辰哉「でしょ〜?材料費ワンコイン以下の節約バーベキュー、あなたの下の名前ちゃんこーいうの好きかなーって」
大島あなたの下の名前『大好きです、笑』
深澤辰哉「よかったあ、あなたの下の名前ちゃんってバーベキューになにか嫌な思い出でもあるの?」
大島あなたの下の名前『やらかしてしまったことがあって、
彼の友達って言うのが、小、中、高、大学のエスカレーター式の私立校の繋がりだったんですけど、
選ばれし民たちのバーベキューって感じで笑、私場違い感半端なくて、
でも私頑張ったんです!彼といるには、この場の空気に溶け込まなきゃって…』
男性「ねーねー翔太の会社の人ー、本当は翔太の彼女なんでしょ?」
女性「絡まない!さっき翔太が違うって言ってたでしょ」
男性「そう?」
女性「なんで横にいたのに聞いてないのー」
………。
大島あなたの下の名前『その時思ったんです、あっ私テストに落ちたんだって』
深澤辰哉「……。
多分あなたの下の名前ちゃんは、その彼氏さんと青空の下で美味しいものを食べたかっただけなんだろうね」
大島あなたの下の名前『そうだったのかな…』
深澤辰哉「ん?違った?」
大島あなたの下の名前『そうだった、ような気がします…』
翔太︰side
映画を観る翔太と吉永さん
渡辺翔太「わっかんねぇ、なんでこの女うじうじしてんすかー、こんな金持ちの男がお前のこと好きって言ってんじゃん、!
この男もとっととこの女とのこと、オープンにすればいいのにー」
吉永「あなた、自分の恋人をすぐ周りに紹介するタイプ?」
渡辺翔太「歴代そーっすねー、そうした方が色々と話早いんで、あっでも1回だけしくったことあったな
昔からの友達に彼女紹介しようと思ったんですけど、当日友達の1人が酷いフラレ方したことがわかって」
渡辺翔太「まじか…、今日は飲もう飲もう!」
男友達「いいよなー、翔太は幸せそうで、あの子彼女だろ?」
そういいながらあなたの下の名前を見る
渡辺翔太「は、はあ?笑違うわ、ただの同僚だわ、!」
渡辺翔太「とてもじゃないけど、そんな空気じゃなくなっておくらになったっていう、笑」
吉永「噛み合わない歯車ってセクシーよね」
渡辺翔太「は、?」
吉永「映画の話、!
結末を教えてあげましょうか?」
渡辺翔太「どうせ、安っぽいハッピーエンドでしょ笑」
吉永「このふたりね、
結局すれ違ったまま別れるの」
渡辺翔太「………、」
吉永「男女の悲劇の引き金はね、
いつだって言葉足らず。彼はただ、好きって伝えるだけでよかったのよ」
あなたの下の名前︰side
2人はレジャーシートに寝そべっている
深澤辰哉「天井でっかくていいわー」
大島あなたの下の名前『天井?』
私は空を見た
大島あなたの下の名前『あー、天井……私、今までなんにも見てなかったんだなって、
いつも自分が周りのテストに受かるか落ちるかびくびく気にして、自分のことしか見てなかったんだなって
だから、ゆっくり飲むコーヒーがすごく美味しかったり、誰かとだよね?って言えることがすごく嬉しかったり笑
ワンコインでバーベキューできちゃうとか、そういうこと知れてすごく嬉しいんです。
ありがとうございます!いま、空気美味しいです、!』
深澤辰哉「あなたの下の名前ちゃんやっぱおもしろい笑」
大島あなたの下の名前『え?』
深澤辰哉「そんで、」
彼は私に覆い被さるようにまたがってきた
私をじっと見て
深澤辰哉「かわいい」
大島あなたの下の名前『……、』
大島あなたの下の名前『あの、めちゃくちゃ人が見てます、』
深澤辰哉「めちゃくちゃ人が見てるねー」
彼が顔をちかづける
𝒏𝒆𝒙𝒕↪












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。