ぷりっつは、意識を失った。
その時、彼の意識はふわりと宙に浮かび、現実とは異なる場所に迷い込んだ。
何も見えない、何も感じない、ただ静寂が支配する空間だった。
それでも、どこか温かい感覚がぷりっつを包み込んでいる。
目を開けても、何も見えない。
ただ、穏やかな光がまるで彼を迎え入れるように広がっていく。
「ここは、どこだろう?」
ぷりっつは小さな声で呟きながら、手を伸ばす。
すると、すぐに何か温かい手が彼の手を取る。
「ぷり。」
その声が、聞こえた。
その声は、あなたの声だ。
ぷりっつは驚き、足元を見てみた。
そこには、あなたの姿が立っていた。
けれど、そのあなたは、どこか遠くの存在のように感じられる。
実際には、彼女は今、この世界にいないはずなのに…。
「あなた…?」
ぷりっつは、声をかけようとしたが、何も言葉が出てこなかった。
代わりに、彼の目の前に現れたのは、あなたの優しい微笑みだった。
「ぷりっつ、こっちにおいで。」
その声に、ぷりっつは胸が締め付けられるように感じた。
彼女の笑顔が、こんなにも眩しく、温かく感じられる。
でも、その笑顔には、どこか悲しみが滲んでいるように思えた。
「あなた…お前、泣いてる?」
ぷりっつは、もう一度声をかける。
しかし、彼女の目からは、やはり涙がこぼれている。
その涙を見て、ぷりっつは胸が苦しくなる。
「お願い、目を覚まして…ぷりっつ。」
あなたは、その手を伸ばしてきた。
その瞬間、ぷりっつの周囲の空間が急に揺れ動き始めた。
まるで、現実と夢の境目が崩れそうになっているようだ。
「あなた…ごめん。」
ぷりっつは無意識にその言葉を口にした。
「俺、どうしても君を守りたかった。
君が笑顔で幸せにいることが、俺の唯一の望みだった。だから、あの子を守って――」
その言葉が、ぷりっつの心に残る。
「でも、君が涙を流しているのを見るのは、もう耐えられない。」
あなたの姿は、次第に遠くなり、薄くなっていく。
そのたびにぷりっつの心は、どこか深い穴に吸い込まれそうな気がした。
「俺は、死んでいいのか?」
ぷりっつはその問いを自分に投げかける。
「俺が消えたら、あなたはどうなるんだ?」
その疑問が、ぷりっつの心を重くする。
どんなに目を閉じても、彼の目の前にはあなたの笑顔が浮かんでくる。
ぷりっつは、もう一度目を開けた。
その時、彼の目に映ったのは、あなたの涙でぼやけた顔。
「俺、君を一人にしちゃダメだ。」
その瞬間、ぷりっつの意識は、再び現実へと引き戻された。
彼は、暗闇の中に目を覚ました。
目を開けると、見覚えのある天井が目に入る。
その周りには、救急隊員が忙しく動き回り、静かな緊張が漂っていた。
「ぷりっつ…」
あなたの声が、ふと耳に入った。
それは、遠くから聞こえてくるようだったが、確かに彼女の声だった。
ぷりっつは、まだ体中が痛く、力を入れることができない。
それでも、彼女の声を聞いた瞬間、心が少しずつ温かくなるような気がした。
「あなた…」
その言葉を必死に口にしながら、ぷりっつは目を閉じる。
その時、彼は心の中で一つの答えを見つけた。
「俺が生きて、君と一緒にいることが、君を守ることだ。」
ぷりっつは、心の中で決意を固めた。
彼が選ぶべきなのは、まだ現実の世界だということ。
まだ、彼女と一緒に歩む時間があるのなら、その時間を全力で守りたい。
そして、ぷりっつは心の中であなたに誓った。
「君を、どんな時でも守り続ける。」
目を閉じるたびに、あなたの笑顔が浮かんでくる。
その笑顔を守るために、どんな試練が待っていようとも、ぷりっつは立ち上がる決意を固めた。
休み時間に急いで書いたので、誤字脱字あったらごめん💦












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。