2週間もいるんだし選手ごとでまとめて、後で良い所を抜けばいっか
んん〜…
潔くんはこっちで…黒名くんはこっち…
カタカタカタカタ
慣れた手付きでパソコンにデータを打っていく
チラッとキッチンに目を向ければ晩ごはんを作るカイザーがいて
もし、あの時別れてなければこんな未来もあったのでは無いか
と、少し思ってしまった。
まぁ結局Ifの話であって、本当にそんな未来が存在したとも言えないけど
そんな未来を夢にみていた学生時代が少し、恋しくなった
あなた「ふぅ…」
よし、ちゃっちゃとまとめますか
〜〜〜
カイザー「できたぞ」
あなた「普通に美味しそう」
カイザー「これくらい当たり前だろう?」
私が包丁握ると殺人現場になりかけるからな…
あなた「私料理出来ないから尊敬」
カイザー「…そう言えばそうだったな」
一瞬、カイザーの顔がニヤッとなりかけたが
きっとあの悲惨なバレンタインを思い出したのだろう
カイザー「さっさと座れ」
そう促され、カイザーと向き合い席に座る
フォークやスプーン、飲み物まで用意してくれてた
一般的にはこういう人をスパダリと呼ぶのだろうか
いや、今の段階だと料理男子か?
最近の若者言葉は分からないものだ
そんな事を考えてたら"食べないのか?"という顔をされたので大人しく食べる事にする
あなた「いただきます」
…パクッ
「うま」
思わず声が漏れた
人の作った料理を食べるのは何年振りだろうか
めっちゃうまい…
先程も言った通り料理が出来ないので自炊もクソも無い私は毎日冷たいコンビニ飯なわけだ
人が作った料理ってこんな美味しいんだ
無言でパクパクと食べ続けるとカイザーに笑われた
カイザー「フッ」
あなた「(もぐもぐ)ん?」
カイザー「いや、あまりにも美味しそうに食べてるからな笑」
あなた「(ごっくん)だって美味しいし」
「人が作った料理食べるのすごい久しぶりだったからつい笑」
カイザー「そう言ってもらって光栄だ」
「そうだ、ワインでも飲むか?」
あなた「いや、いいよ」
「明日も練習あるだろうし」
練習=取材
つまり私も明日は仕事なわけだ
カイザー「そうか」
「なら次の日に何も無い時にでも飲もう」
飲むことは決定なんだ
私別にそんなお酒飲まないし…
てかカイザー絶対酒豪じゃない?
…まぁいいか
あなた「うん、それだったら」
カイザー「楽しみにしておく」
???
楽しみにしておくとは…
ほんと腹の中が分からないな














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。