第15話

No.16
2,159
2025/01/14 13:56 更新



新年を迎えた雄英生は
各々おのおののインターン先へと足を運んだ




予想通り、俺はまたホークスから誘いを受けた




すなわちそれは再び連合に会うことを意味する




(なまえ)
あなた
……
ホークス
緊張してる?
(なまえ)
あなた
…別に
ホークス
強がっちゃってー
(なまえ)
あなた
…チッ……




今は新幹線に乗り目的地へと移動している最中





俺の緊張をほぐそうと軽い
口調で話しかけてくるホークスだが、




逆にそれが癪に障った



(なまえ)
あなた
……




次の目的地まではまだまだ
時間はあるのにどうも心が落ち着かない




両手を握ってその手を見つめた



ホークス
……
ホークス
大丈夫、何かあればちゃーんと助けるよ
(なまえ)
あなた
……




両手を握りしめた手の上に
そっとホークスは自身の手を被せた



(なまえ)
あなた
…信じてもいいんだな
ホークス
もちろん
ホークス
"俺が"必ず"助けるさ
(なまえ)
あなた
……



















荼毘
よォ、遅かったなNo.2
ホークス
駅混んどったんでね
荼毘
それ、随分手間がかかったろう




ホークスに横抱きされ眠ったあなたの下の名前を指さす荼毘



荼毘
ちゃんと口止めはしてあるんだろうな
ホークス
当たり前だろ
ホークス
学生といえど手ぇ抜いたらアウトだ
荼毘
ならいいが、
荼毘
お前はこれで学生一人誘拐したってわけだ
荼毘
しかも雄英生だぜ?
荼毘
バレたらとんでもねぇことになるだろうな
 
ホークス
そのリスクを承知の上でとった行動だ
ホークス
それなりの口止めはちゃんとしてある
荼毘
そうかよ




荼毘はホークスからあなたの下の名前を
受け取るなり頬に優しく手を添えた




艶のある真珠のような肌は冷たそうでなぞると暖かい




触るだけでは物寂しく感じた
荼毘はあなたの下の名前の頭にそっとキスを落とした



荼毘
…おかえり、D
ホークス
……
ホークス
…砂神くんとどういう関係なんだ

荼毘
…関係?別に関係なんてねぇよ
荼毘
俺が一方的に好きなだけだ
荼毘
ま、気に入ってんだよ
ホークス
……




ホークスが密かに顔をしかめる中、
荼毘はまじまじとあなたの下の名前の寝顔を見つめた




荼毘
こいつは今からボスの部屋に連れていく
荼毘
お前も近いうちにボスに会えるかもな
ホークス
なるべく早く会えると嬉しいね
荼毘
そう出来るようせいぜい頑張れよNo.2
荼毘
また何かあったら連絡する




荼毘はそう言い残して眠るあなたの下の名前と共に暗闇に姿を消した


(なまえ)
あなた
……
荼毘
お、起きたか




起きると椅子には荼毘が座り
知らない部屋で手を拘束されていた




ホークスの姿が見当たらないことから
俺が引き渡されたあとだということがわかる




そして覚えのある匂いが
鼻を撫でるようにして香ってきた



(なまえ)
あなた
…弔の部屋か
荼毘
何でわかんだよ
(なまえ)
あなた
……
荼毘
D
(なまえ)
あなた
……
荼毘
おいD
(なまえ)
あなた
…!




こちらに手を伸ばした荼毘に肩がビクッとなった




そんな俺を荼毘は鼻でフッと笑った




荼毘
まだ俺が怖ぇのか?笑
荼毘
そりゃそうだよなァ
荼毘
あんなことされちまったもんなァ?
(なまえ)
あなた
……
荼毘
トラウマになったろ?笑
(なまえ)
あなた
…なってねぇよ
(なまえ)
あなた
…あんなことで俺のこと
支配できるとでも思ったか?
(なまえ)
あなた
…舐めんのも大概にしろ




ドスの効いたあなたの下の名前の低音が荼毘の頭に響いた



荼毘
…はぁ…今スゲーゾクゾクしたよ
(なまえ)
あなた
……




気味悪く笑う荼毘を見て表情筋がつりそうになった




荼毘
じゃあ今度こそ
お前にトラウマ植えつけて
荼毘
俺しか考えられねぇようにしてやるよ
(なまえ)
あなた
…だから意味ねぇっつってんだろ
荼毘
俺にヒンヒン泣かされてた奴がよく言うぜ
荼毘
あの時のお前の歪んだ表情かお
未だに思い出してニヤニヤしちまうさ
荼毘
高嶺の花様をぐちゃ
ぐちゃにした気分だったぜ…♡
(なまえ)
あなた
…!やめッ…




荼毘があなたの下の名前を押し倒した瞬間だった



荼毘
あ?
死柄木弔
は?
(なまえ)
あなた
…!




扉が開いて現れたのは
この部屋の主である死柄木弔だった




荼毘
おーワリィなボス
死柄木弔
荼毘、お前またt…‪💢
荼毘
そんな怒んなって
荼毘
ちょっとイジメようとしただけだろ?
死柄木弔
それをやめろって言ってんだよ‪💢‪💢
荼毘
へーへー悪かったよボス
荼毘
じゃあまたなD
(なまえ)
あなた
…またなって、もう
お前に会う気なんてねぇよ
荼毘
俺はいつでも会いに行くぜ?笑




荼毘はそう言ってこの部屋を去った




それと同時に俺の気張っていた体から力が抜けた




普通に考えて自分より7つも
上の男、加えて自分を強姦した張本人だ




怖くないはずがない



死柄木弔
はぁ…ほんとにムカつく…‪💢
(なまえ)
あなた
……




イライラを剥き出しにして
コンビニの袋を乱暴に机の上に置いた弔




死柄木弔
…手ぇ痛いか
(なまえ)
あなた
…痛い




さほど痛くはなかったが
外してくれる可能性を考慮して痛いと伝えた



死柄木弔
…だよな
死柄木弔
お前の手首に跡は残って欲しくないんだ…
(なまえ)
あなた
…じゃあ取れよ……
死柄木弔
…駄目だ
(なまえ)
あなた
…何で

死柄木弔
…何で?
死柄木弔
…お前が俺から逃げるからだろ?
死柄木弔
…俺から離れていくからだろ?
死柄木弔
…俺を置いていくからだろ?
死柄木弔
…あの時の約束を破るからだろ?
死柄木弔
"ずぅっと一緒"
死柄木弔
俺たちは"ずぅっと一緒"だ
死柄木弔
寝る時も死ぬ時もあの世でも来世でも…


















死柄木弔
ずっとずっと一緒だ…
(なまえ)
あなた
…ッ……




弔の俺への異常な執着心が身体を強ばらせた




死柄木弔
お前が俺をどれだけ
裏切ろうと俺はお前を追い続ける
死柄木弔
どうすれば拘束しなくとも俺に
すがりつかすことが出来るかなぁ?
死柄木弔
その逃げる足はいらないよな
死柄木弔
けん切るとか?
死柄木弔
いや、それだとあなたの下の名前が痛がる…
死柄木弔
地下室に閉じこめるのはいいかもな…















死柄木弔
……笑…
(なまえ)
あなた
……ッ…、




いつの間にか顔が青くなっている
あなたの下の名前に気づいた死柄木はふっと笑った




一方俺は、弔の狂気的な
愛の重さに肝を冷やし息も瞬きも忘れていた




死柄木弔
怖がらせてごめんな?あなたの下の名前
死柄木弔
でも俺、お前が傍にいないと死にそうなんだ
死柄木弔
毎日イライラして全身痒くなって…
死柄木弔
だから何がなんでも
傍に置いておきたいんだ




弔の声を聞くだけで体の芯が震える




そのぐらいに弔の言葉に嘘偽りはなく
真っ直ぐに歪んだ愛情が伝わってくるのだ




死柄木弔
心配せずともお前を
傷つけたりしないししたくもない
死柄木弔
俺の一番大事な、
たった一つの宝物だからな




俺にしか見せないこの無邪気な柔らかい笑顔




それが今では無邪気だからこそ怖く感じた



死柄木弔
好き…大好き…"愛してる"…
死柄木弔
俺たち"ずぅっと一緒"だよなぁあなたの下の名前
(なまえ)
あなた
……ッ…




弔は俺に手を回すと逃がさないと
言わんばかりの力で強く抱きしめた



 


この日から監禁生活が始まった




弔は暇さえあれば毎日ここに来て
挨拶のように俺にハグと軽いキスをする




もちろん飯も食べさせてはくれるが
この状態で食欲なんて湧くはずがない




荼毘は時々顔を出しては
手まで出すため出禁となったらしい



(なまえ)
あなた
……




監禁されて三日、早々限界が来ていると感じた




自由を好む俺にとって監禁はまさに地獄そのもの




タイミングを伺って逃げ出そうと
思ったがこれは俺に任された任務だ




逃げればホークスによって俺の正体がバレる




逃げなければ連合の思い通りになるだけ



(なまえ)
あなた
……




下手に動いてホークスが連合に疑われれば元の子もない




俺は冷静になって頭を整理させた




俺はホークスの助けを待つしかないのだ




死柄木弔
ただいまあなたの下の名前
Mr.コンプレス
久しぶりーD、元気してる?
Mr.コンプレス
…って、あーあー可哀想に
死柄木弔
……




今日は弔と見知らぬ男が部屋に入ってきた




毎日毎日、足音が近づく度にホークスが助けに
来たのではないかと期待してしまう自分がいる




その度に、助けを待つことしか出来ない
自分の情けなさを実感しては俯いて歯を食いしばった



(なまえ)
あなた
……
(なまえ)
あなた
…誰だテメェ……
Mr.コンプレス
え!?俺だよ俺!
Mr.コンプレス
コンプレス!
(なまえ)
あなた
……




見知らぬ男は仮面を外したミスターだった




通りで聞き覚えがある声だとは思った




(なまえ)
あなた
…何しに来た
Mr.コンプレス
それが俺もわかんねーのよ
Mr.コンプレス
いきなりボスに呼ばr…
死柄木弔
…飯
Mr.コンプレス
ん?
死柄木弔
…あなたの下の名前に飯食わせろ
Mr.コンプレス
普通にそれはボスが
やった方がいいんじゃねぇの?

















死柄木弔
……
(なまえ)
あなた
…チッ……




死柄木は無言でコンビニ弁当を
開け箸をあなたの下の名前の口の前まで運んだが、




あなたの下の名前はそっぽ向いておまけに舌打ち



死柄木弔
…見ただろコンプレス
死柄木弔
俺がやるとこうなるんだ
死柄木弔
毎日ちゃんと飯は食わそうとしてる
死柄木弔
でも毎日拒否に加えて
舌打ちされるだけのくり返し
死柄木弔
もう四日水しか飲んでねぇ
Mr.コンプレス
で、俺が食わせろって?
死柄木弔
あぁ
Mr.コンプレス
誰がやっても一緒だと思うんだけどねぇ
Mr.コンプレス
ほらD、あーん




コンプレスも箸を持ち
あなたの下の名前の口元まで食べ物を運んでみるが…



(なまえ)
あなた
……
Mr.コンプレス
ですよねー、




案の定コンプレスでもダメで
食べる気がサラサラないご様子のあなたの下の名前




その姿はまるで薬を嫌がる子どものようだった



Mr.コンプレス
でも四日何も食べてないんでしょ?
Mr.コンプレス
流石にそれは心配だなぁ
Mr.コンプレス
食べないと体に悪いしね?
(なまえ)
あなた
……
Mr.コンプレス
やっぱだめかー、




コンプレスの説得は上手くいかず
口を開けるどころか見向きもしないあなたの下の名前




Mr.コンプレス
んー困ったねぇ
Mr.コンプレス
ここまでくるともう点滴?
死柄木弔
すぐ抜くだろこいつ
Mr.コンプレス
うーん…
Mr.コンプレス
となるとやっぱり
無理やり口に入れるしかないね
Mr.コンプレス
ボスってお粥作れたっけ?
死柄木弔
……
死柄木弔
…ぁーほら、あれだろ
水いっぱい入れるやつだろ
Mr.コンプレス
そーなんだけど、
何か心配だから俺と作るか
死柄木弔
…めんどくさ……
死柄木弔
そもそも何でお粥なんだよ
Mr.コンプレス
ほら、食べさせるには
噛ませる必要があるだろ?
Mr.コンプレス
でも今は口に入れる
ことすら拒否されてる状態だ
Mr.コンプレス
そんな奴が口に入れ
られたもん素直に噛むと思うか?
死柄木弔
……
Mr.コンプレス
…そうだよな←
Mr.コンプレス
噛むはずないよな←
Mr.コンプレス
だから噛まずに流し込めるお粥ってわけだ
死柄木弔
…ふーん……
Mr.コンプレス
(オジサン泣いてもいい?)




聞いておいてシカトした
挙句あげく、いまいちな返事を返す弔



死柄木弔
…早く(作りに)行くぞ
Mr.コンプレス
はいはい
Mr.コンプレス
Dはお利口に待ってるんだよー
(なまえ)
あなた
……



ミスターと弔は部屋を出ていった



(なまえ)
あなた
(…こうなったら
意地でも口開けてやんねーよ…)




心の内でそう呟いたあなたの下の名前




大人びた一面もあれば子どもの
ような一面もあるのは実は本人も自覚済みで




一度は直そうとしたらしいのだが
根っからの性格上直すことは出来ず諦めたらしい




ちなみにOFAいわく、意地っ張りで
反抗心が強いのは昔からのことだそう_________





next…

主
毎回出すの遅くてほんとごめんね💦💦

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