第54話

完結
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2024/12/31 02:54 更新





『傾国の愛と三角関係』

これをもって完結となります。
まず、読了いただきありがとうございました!
悲しくも素敵な話、と思ってくだされば幸いです。

ところで皆様……





“好きな人がいました。



きっと、一生、忘れない恋です。



声が聞けたら嬉しくて。

笑顔が見れたら愛しくて。



隣を歩くのが幸せだった、そんな普通の。”





最初と最後に出てきたこちらの文章。
一体、誰の言葉だったと思いますか?

たぶん、人によっていろいろな解釈があるかなと思いますが、実は、無邪気な淵源イノセント・ゼロの言葉なんです。

シリルにとって“普通の恋”ができなかったということになります。
最終的に彼はあなたのfirst nameを殺害し、それによって迷いが完全に消え、無邪気な淵源イノセント・ゼロとしての道を進み続けるというお話です。
まぁ、普通の恋ではないですね。

好きな人がいる、という方はわかると思いますが、好きな人の隣歩くのってそれだけでめちゃくちゃ幸せじゃないですか。私だけかな……
だから、そういう“普通の”少年の時期があったということを含ませたかったんです。
察しのいい方はわかったと思います。

今回のお話は、彼らの少年期、青年期の葛藤を中心に描いてきました。
原作でほとんど触れられていない3人の関係性や100年前の生活を想像するのはとっても楽しかったです。

そして、あなたのfirst name・あなたのfamily nameについて……
彼女は、魔女の母親と、魔法不全者の父親の間に生まれた女の子でした。
本編でも触れましたが、“手描き”の絵の才能は父親から譲り受けたものです。

私はこの子を作る時、めちゃくちゃ頭を捻りました。ヤニカス先生と同じくらい時間かかった子ですね。

執筆前の構想段階では、あなたのfirst nameは亡くなるはずじゃありませんでした。
ゆめ姉の小説コンテストに応募する作品を作る時に、最初に考えていた構想は、あなたのfirst nameがウォールバーグを裏切り、シリルについていくお話でした。

つまり、マッシュくんのお母さんの話にしようと思ってたんです。

でも、この子はそんなことしないよね、と思ったのと、そういう酷い人が夢主な作品は、ちょっと私自身が苦手なんです。

例え友達がどんな道を選んでも、自分の芯は曲げない。

あなたのfirst nameはたぶん、もし大好きなウォールバーグが無邪気な淵源イノセント・ゼロという道を歩み、シリルが逆に彼の立場であったとしても、ウォールバーグについていくことはなかったでしょう。

彼女は何よりアダム先生を愛しているので。

ちなみに『傾国の愛と三角関係』という題名は、三角関係はわかったけど、傾国ってなに!?と思ったと方もいるかなと思います。
傾国とは、中国で、非常に美しい女性のことを指す言葉ですが、今回はあなたのfirst nameの心の美しさを表しています。
それに加え、直訳というべきでしょうか……国が傾くレベルの(シリルからの)愛、それを上手に受け取れなかった三角関係という意味です。

『長恨歌』という白居易の漢詩が有名ですが、この物語でも、傾国の美女、ヒロイン楊貴妃は亡くなっているので、それにもかけました。

さてさて、ここまで長々とあとがきを読んでくださった皆様、ありがとうございます。

最後にお願いです。
時間がある方は、すべて知った今、もう一度プロローグを読んで欲しいです。
それだけです!

改めてご愛読いただきありがとうございました!
『傾国の愛と三角関係』は、これにて完結となります。
よろしければ感想、考察お待ちしております!

shifon.先生の次回作にご期待ください☆




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