第33話

たまには甘えても (山本×直井/🩶🫧?)
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2026/02/22 09:54 更新













※体調不良系です
苦手な方は🔙お願いします














































─山本side─




山本祥彰
まあ今回はこんなとこかな〜
河村拓哉
おっけい
じゃあ次、言
東言
はい。────……


自分の番が終わり一息ついた僕は、ふと隣に座る直井の手元に目をやった
いつもなら議事録のために、ノートパソコンのキーボードを休みなく打っているはずなのに、今日は手が止まっている時間がやけに長い
画面を見つめてはいるけれど、その視線はどこかぼんやりしていた


山本祥彰
……直井、大丈夫?


小さく声をかけると、直井は少し遅れてこちらを向く


直井
え、あ、はい
大丈夫です


そう答えた彼の声は、いつもより少しかすれている気がした






















    会議後、デスクに戻ってからも、僕は直井を注視していた
どことなくタイピングが遅いような気がしたり、画面を見たまましばらく固まっていたりする



…………やっぱり、どこかおかしい。





























































昼休み、僕は直井をご飯に誘った
でもこれは、仕事モンスターの直井を連れ出すための方便。

社内にある休憩スペースの椅子に座り、直井と向かい合った


山本祥彰
直井


直井がキョトンとした隙に、少し身を乗り出して、直井の額に手を当てる


直井
わっ……?
山本祥彰
うーん……


僕はストンと椅子に座り直し、直井に告げた


山本祥彰
とりあえず、今日は僕ん泊まっていきなよ
直井
え……でも、
山本祥彰
だめ、今日は早退
熱だってほら


反論しようとする直井に、僕は額に当てるタイプの体温計の画面を見せる


直井
え、38……!?
山本祥彰
熱って、周りからしたら結構わかりやすいんだから。
顔も火照ってるし、今日は無理しないで帰ろ、ね?


直井は不承不承ふしょうぶしょう、という顔ではあるものの、頷いてくれた


山本祥彰
伊沢さんには僕から言っとくから。
荷物、自分でまとめられそ?


直井はこくんと頷く
僕はそれに安心して、微笑んでから伊沢さんの元に向かった











































































やっぱ直井熱あるよな
お大事に〜


直井の隣のデスクに座る乾が、直井の荷物をまとめるのを手伝いながらそう言う


直井
……乾も、やっぱ分かってた?
うん
でもまあ、俺が言ったところで社畜の直井には響かないだろうし……
山本さんが力ずくでいってくれて良かったよ、ホントに
ちゃんと休めよ〜
直井
はぁい
はい出来た
じゃ、お疲れ
直井
お疲れ


乾は結局、オフィスの下まで荷物を持ってくれた
僕に直井の荷物を預け、手を振る


山本祥彰
乾、ありがとね
いえいえ。
本当は俺も着いて行きたかったけど……
山本さん、よろしくっす
山本祥彰
任せなさい!!




























残念ながら直井のことをおんぶ出来そうにはないので、とりあえず直井のペースに合わせて歩く


山本祥彰
辛かったら、無理せず言ってね
直井
はい
山本祥彰
約束だよ??
直井すぐ我慢するんだから
直井
はい、ちゃんと言います笑

































僕の家に着き、鍵を開ける
廊下を歩いてリビングに荷物を置きながら、


山本祥彰
明日病院行こっか


と言った


直井
はい
山本祥彰
それとも、今日の夕方行く?
直井
あー……
いえ、とりあえず、横になりたいです


その言葉に、僕は優しく微笑みかけて言う


山本祥彰
だよね
山本祥彰
その服のまま寝てていいよ!
夜ご飯できたら、起こしに行くね
直井
はい、ありがとうございます










































































─直井side─






熱くて、だるくて、辛い。
……けど、何だか嫌な感じがしないのは、山本さんのおかげだろうか



そもそも風邪を引くなんて久々だし、誰かに看病してもらうのも、その時の乾以来だ
山本さんがいつにも増して優しくて、頼り甲斐があるように見えるのは、俺が弱っているせいかな





そんなことをつらつら考えながら、直井は目を閉じた






























山本祥彰
……、なおい
直井
ん……?
山本祥彰
夜ご飯、食べれそ?


もうそんな時間なんだ


直井
……はい
山本祥彰
気持ち悪くなったら、残していいからね


山本さんはそう言って、俺の頭を優しく撫でる
それから、寝室に小さい机を置いて、お粥を持ってきてくれた


直井
ありがとうございます


どうやら食欲はあるらしく、お粥は俺の目にはとても美味しそうに映った





……でも、なんか違和感
確か山本さんは、料理があまり得意ではないはずだ
ギリギリチョコのときとか、スムージーを作る時とか……



インスタントでも使ったのかな?
インスタントお粥……聞いたことはないけど、もしかしたらあるのかも、うん。


山本祥彰
……直井?食欲ない?
直井
あ、いえ、そんなことないです!
食べますっ
山本祥彰
無理して食べる必要ないからね?


山本さんが眉をへの字にしながら、こちらを覗き込む
変に心配させてしまった


山本祥彰
自分で食べれそう?


その質問に「はい」と答えようとして、一度踏みとどまった





ここで「無理そう」と答えれば、山本さんは俺に「あーん」ってしてくれるのかな
そうしてほしいと密かに願っている時点で、今の俺はだいぶおかしい。

でも風邪なんだもん
たまには誰かに甘えてみても、いいよね?


直井
無理そう……です
山本祥彰
そっか


山本さんは満面の笑みで続ける


山本祥彰
じゃあ、僕が食べさせてあげるね、直井












































































この後の展開は皆様のご想像にお任せします
最近ご想像にお任せしすぎている気がする……笑

初の体調不良系でしたが、いかがでしたでしょうか




みなさん、一週間ほど前の「合体漢字クイズ」ご覧になりましたか?
見たよ〜って方は、ぜひ「雑談中」お越しください!!
見てないよ〜って方は見てからお越しください!!
「雑談中」同時更新しておきます∠( ̄^ ̄)

























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