先程買ってきたご飯を食べています。
普通に美味しい。
そして、なぜかジナと一緒に食べています。
ことの経緯は…
お会計を済ませて、コンビニから出た。
そして、バイバイと言おうとしたのだが…
うるうるきゅるきゅるな瞳で僕を見つめてくる。
…仕方ないなぁ。
なんやかんやあって、家にご招待。
友達ですらあんまり家に入れたことないのに。
大きく頷くジナ。
なんか豪邸来た子供みたいでかわいい。
僕の家に来たせいか、上機嫌なジナ。
もしかして僕ジナのお母さんになったのかな?
ってぐらいに親の気持ちになる。
とりあえず、テーブルの上にひと通り用意してみる。
そして、椅子に腰をかけて座り込んだ。
ジナがかわいくて、ふっと笑い声が出る。
当の本人はというと、美味しそうにご飯を食べている。
食べる直前だったせいか、口を開けたまま上目遣いになるジナ。
…きゅんってした気がする。
見惚れていたせいか、顔が赤くなってしまった僕。
は、恥ずかしすぎる…。
…なんだこの空気。
気まずい。正直言って、冗談でもついて逃げだそうかと思った。
だけど、そんなん上手くいくはずもない。
渋々諦めて、黙ってご飯を食べ進めた。
突拍子もないことを言われて、思わず吹き出してしまった。
突然すぎて、ご飯も喉を通らない。
残念そうな顔をして、またご飯をひとくち。
なんとか免れたみたいだけど…顔の熱が治らない。
持っていた割り箸をギュッと握った。
ちぇ、と拗ねるジナ。
思わず頭を撫でようとしてしまったけど、なんとか抑える。
てか、僕よりもジナの方がかわいくない…?
なにか言い出そうとするジナを止める。
だが、そのせいかジナは会うたびかわいいと言ってくるようになってしまった。
そろそろ可愛いと気がつけ!って言われたけど…
どう自分を可愛いと思えるのかわからない。
…考えるのも面倒くさいので、この話はまた今度。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!