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第3話

2.
320
2025/03/04 12:00 更新
🎸 side
 机に突っ伏しているあいつゆあん
🎸
(何してんだ…?)
 寝ているのだろうか

 昨日、ちゃんと寝たのだろうか
🎸
(なんであいつと縁なんかない俺が心配してんだよ、
俺には関係ねーのに、)
 そのとき
🍗
うぅぅぅ………腹減った…死ぬ……
 弱々しい声で

 あいつゆあんがそう言っているような気がした
🎸
ちっ、
 小さな舌打ちをし、

 俺は教室を出た
🍗side
 カサッ
 しばらく机に突っ伏していると

 頭のあたりからビニール袋のような音が聞こえた
🍗
んん…?
 空腹に耐え顔をなんとか上げるとそこには

 案の定、中に何か入っているビニール袋があった
🍗
え…!?
 誰かが置いていったのだろうか、

 それとも、置いてくれたのだろうか
🍗
(中身、なんだろ…)
 好奇心に負け、俺はビニール袋の中を覗いた
🍗
…!?
 中には、おにぎりが2つ、ペットボトルに入ったお茶、

 そして「食え」と汚い字でぶっきらぼうに書かれた紙が入っていた
🍗
(一体誰が…?)
 辺りを見渡していると、背後から視線を感じた

 振り返ってみると
🍗
…あっ、!
🎸
…!
 彼がこちらを見ていた

 しかし、すぐ別の方向を向いてしまった
🍗
(もしかして…)
🍗
ありがとう、
 俺は

 小さな声でそう感謝を伝えた
放課後
teacher
──まあ、ゆっくりでもいいから考えといてくれ
🍗
はい、ありがとうございました
 俺は放課後、転校生のため説明を職員室で受けていた

 もう窓から見た空はオレンジ色に染まっていた
 ふと、俺はまたうりの事が気になった

 名前も知らない、けど、今日、少し親切に影から接してくれた気がした
🍗
…あの!!
teacher
うおっ、どうした?
🍗
あ、ええと…
 勢いに乗って、つい口を開いてしまった
🍗
(ま、まあ、これも何かの縁だし(?))
🍗
…うちのクラスの…えっと…
teacher
🍗
(名前がわからないんだった…)
🍗
ちゃ、茶色い髪で!ちょっとウルフカットな男の子…
teacher
ああ、あいつ黒沢
それがどうしたんだ?
🍗
(名前は言ってくれないんだ…)
🍗
え、ええと、今ってどこにいるとかわかります…?
teacher
今なら多分音楽室にいると思うぞ
🍗
音楽室?
teacher
そうだ
あいつ、よく部活をサボって音楽室でなんかしてるらしいんだ
🍗
そ、そうなんですか…
teacher
あ、もしこの後時間があったら
あいつが音楽室で何してるか見にいってくれないか?
🍗
…あ、お、俺なんかで良ければ!
teacher
本当か?ありがとう!
俺も本当は行きたいんだけどな、仕事がネ…
🍗
なるほど…
俺に任せてください!!
ガラララ
🍗
ええと…音楽室、音楽し──
ポロロロロン〜♪

   ポロロン〜〜♪
 音楽室の近くまできていた俺は

 綺麗なピアノの音を耳にした
🍗
ピアノ…?こんな時間に、誰だろ、
 「先生かな、」と思いながら、音楽室のドアを開けた
🍗
…!?
 そこには

 先生ではなく、あの子うりがグランドピアノを弾いていた
ポロロロロン〜♪

  ポロロ〜ン♪
🍗
(綺麗だな…)
 彼は、ピアノに夢中で俺の存在に気付かない

 俺は、少しの間彼のピアノの演奏に耳を傾けていた
しばらくして
 🎸side
🎸
……!!
 音楽室でグランドピアノを弾いていた時のこと

 俺は無意識に前を少し向いた
🎸
なっ…
 そこには、いつの間にか

 あいつゆあんが椅子に座り、目を閉じて俺のピアノの演奏を聴いていた

 俺は恥ずかしくなったのか、ピアノの演奏を止めていた
🍗
…あっ、
 その途端、彼は我に返ったように

 目を開け、慌てたように席を立った
🎸
なんで、お前がここにいるんだよ
 俺は

 自分でも驚くぐらいの低い声を出した
🍗
ご、ごめん、
気づいたらここで聴いてて…
🎸
……
🎸
さっさと消えろ
🍗
…ごめん
ガラララララ
 彼は、そう言い残して

 音楽室を出て行った
🎸
……っ、
 俺はしばらくの間

 音楽室から出られなかった

アンケート

長さは!
短い(((え??
50%
ちょうどいい
36%
長い
13%
投票数: 121票
ちなみに1500文字くらいです

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