第6話

喧嘩
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2021/08/08 14:01 更新
あの『姉妹』になった日からいくつかたち
私達はよく遊ぶ関係になっていた。
そんなある日



「ね、ねえ」
不安を混じる声で呼ぶ

「なんだ?あなた」
木の上から返事をした。

「ほんとに大丈夫なの?そんなところのって」

今私たちは木登りをしていた。私たちと言っても私は登れないのだが

「平気だろ、なんだビビってんのか?」

「…別に」
木のふちに足をかける

「お、その調子」
ところどころ危なかっしいところもあるが
我ながら順調に上に上がっている気がする
真希お姉ちゃんが木に登る様子を見ていたので
どこに足をかけるか何となくわかる
このまま行けば…

「っあ」
しまった
気を抜いて手を枝から離してしまい、下に落ち_

「あなた!」

「…真衣お姉ちゃん」

「大丈夫?怪我はない?」
私より慌てた目でこちらを見つめる
どうやら下にいた真衣お姉ちゃんが私のことをキャッチしてくれたようだ。

「うん、無いよ。ありがとう」

そう言うと、真衣お姉ちゃんは上に視線を向けて
「真希!
あなたを木登りなんてさせて危ないでしょ!」
真希お姉ちゃんのことを睨んだ。

「いいよ、別に私が登ろうとしたんだし…」
私が付け足すと
「そうだぜ、そんな慌てなくても」
上から言った。

「それにしても、だよ
あなたはまだ小さいんだから、危ないでしょ。」

「小さい?私たちと1つしか変わらないだろ?
それに私があなたの歳の頃には木登り出来てたぜ」
と言うとああ、そういえばと呟いて

「『私は』出来てたな、真衣は出来てなかったけど」

「…」

「ま、真衣お姉ちゃん」
険しい顔をしている
「いこ、あなた」
私の手を引く
いつもより強い力で手を引かれたので、少し怯んでしまった。

「おい、あなた連れてくなよ」

「真希にあなたは任せらんない」
私が2人を交互に見ていると
真衣お姉ちゃんが早歩きになった

「大丈夫かなぁ…」

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