結局あのあと、真希お姉ちゃんとは会わないまま、夜になった
真衣お姉ちゃんとも今は離れている
2人とは寝るところが違うからだ
2人は姉妹だから同じ布団で寝るのだろうか
「どうしてるのかな、2人」
そんなことを考えていると
「…あなた!」
「わあ!?」
後ろを振り向くと、真希お姉ちゃんがいた
「よ」
「よ、よって…
なんで来たの」
「あいつとは寝る気になんねーからな
それに…」
やっぱり2人とも一緒には寝たくなかったのか
「それに、お前にも会いたかったからな」
「…私?」
思いがけない答えに拍子抜けな声を出してしまった。
「ああ、何せ今日は真衣がお前のこと独り占めしてたからさ」
独り占めって…と思いながらも
来てくれたことを喜んでもいた
「だから、今くらい一緒にいてもいいだろ?」
真希お姉ちゃんが私の目をじっと見つめた。
「分かったよ、でも怒られないの?」
「怒られるって?」
「使用人さんとか」
「あー、ま別にいいだろ」
呑気に答える、真希お姉ちゃんは悪いように言えば呑気とか、危なかっしいが
いいように言えば勇気がある
自分の気持ちに素直で、まっすぐだ
「あとは挑発癖直せばなぁ…」
「挑発癖?」
「真希お姉ちゃん、すぐ人のこと挑発するでしょ」
私がじっと目を見つめると
「あー…あれは私なりの『愛情』だよ」
少し目を逸らしてから答えた












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!