使い魔召喚を終えたあなたのお名前は入間を探して学校を歩き回っていた。
そう思って行ってみるも、入間の姿はなく…
笑い声に釣られて中庭に来た。
すると、入間とアスモデウスに、緑髪の女の子がいた。
中庭に一歩踏み出すと、緑髪の女の子がぐんっと近づいてきた。
怒涛の勢いで自己紹介をされ、あなたのお名前はポツリと言った。
気が付けば、すっかりクララのペースに呑まれていた。
聞いたことのない遊びと、その遊びに使うものがぽんぽんと出てくる。
そんなこんなで、入間になだめられたアスモデウスも魔々ごとに混ざっていく。あなたのお名前も取り敢えず席に着いた。
そんなことを思っていると、
クララが大きな斧を振り下ろした。
そんな勢いのまま、2時間続けて遊び倒した。
あなたのお名前、入間、アスモデウスは地面に身を投げ、大の字になって息を整える。
一方、クララは息切れすることもなく、キャッキャッとまだ遊び回っていた。
すごく楽しい…!!
今までこんなに遊ぶことはなかったから、どれも始めてで新鮮だった。
ポンポン
と、クララがポケットを叩くと、ジュースが出てくる。
そう言って、あっという間に人数分のお菓子とジュースを出して見せた。
2人の会話を遮って、3人組の男子生徒がやって来る。
やってきた生徒は、クララの頭をぐりぐりと撫でている。
その生徒はジュースだけを受け取ると、仲間を引き連れ、どこかに行ってしまった。
それがあなたのお名前の気に掛かる。
げっそりとしたアスモデウスがようやく立ち上がる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。