第13話

遊ぶということ
151
2024/07/08 15:43
使い魔召喚を終えたあなたのお名前は入間を探して学校を歩き回っていた。
あなた
(教材を配布する日にもなってるから、配布教室の方かな…)
そう思って行ってみるも、入間の姿はなく…
ウァラク・クララ
ヒャヒャヒャ!
あなた
ん…?
笑い声に釣られて中庭に来た。
すると、入間とアスモデウスに、緑髪の女の子がいた。
あなた
入間様…っ!
イルマ
あっ、あなたのお名前ちゃん!
中庭に一歩踏み出すと、緑髪の女の子がぐんっと近づいてきた。
あなた
………!
ウァラク・クララ
あたしクララ!右足がコナーで左足がマーフ!
ウァラク・クララ
入間ちの知り合い?お名前は?
あなた
あなたのお名前あなたの名字(「・◯◯○」の形で!)…です
怒涛の勢いで自己紹介をされ、あなたのお名前はポツリと言った。
ウァラク・クララ
そうなんだ!よろしくねー!

ウァラク・クララ
入間ち!アズアズ!あなたのあだ名!
何して遊ぶ!?
あなた
あなたのあだ名…?
気が付けば、すっかりクララのペースに呑まれていた。
ウァラク・クララ
色々あるよ!
ウァラク・クララ
トゲトゲボール!ガブガブ絵本!血みどろ家庭崩壊魔々ごとセット!!
ウァラク・クララ
決めた!魔々ごと!!
聞いたことのない遊びと、その遊びに使うものがぽんぽんと出てくる。
あなた
すごい…!
アスモデウス・アリス
あなたのお名前、入間様!逃げましょう!
イルマ
でっでも…
ウァラク・クララ
はい!入間ちはペットの犬、"お願い"ね!
イルマ
わん
アスモデウス・アリス
入間様!!?
そんなこんなで、入間になだめられたアスモデウスも魔々ごとに混ざっていく。あなたのお名前も取り敢えず席に着いた。
あなた
(こんな感じでいいのかな…?)
そんなことを思っていると、
ウァラク・クララ
どりゃー!!
あなた
わっ!?
アスモデウス・アリス
どわっ!?
クララが大きな斧を振り下ろした。
アスモデウス・アリス
何をするか貴様ッ!?
ウァラク・クララ
修羅場修羅場!!
ウァラク・クララ
ほら!入間ち、あなたのあだ名止めて!
あなた
えっ…えっと…!?
イルマ
いっ犬にどうしろと!?
そんな勢いのまま、2時間続けて遊び倒した。
あなたのお名前、入間、アスモデウスは地面に身を投げ、大の字になって息を整える。
一方、クララは息切れすることもなく、キャッキャッとまだ遊び回っていた。
あなた
はぁっ…はっ…
あなた
(すごく…疲れるけど…)
すごく楽しい…!!
今までこんなに遊ぶことはなかったから、どれも始めてで新鮮だった。
イルマ
も…ムリ…
ウァラク・クララ
元気ペコペコ!?
ポンポン
と、クララがポケットを叩くと、ジュースが出てくる。
ウァラク・クララ
はい、ジュース!お菓子もあるよ!
あなた
あっ、ありがとう…
イルマ
それって…
ウァラク・クララ
これ…!?
ウァラク・クララ
私の家系の特技なの!
見たことある物なら何でも出せるよ!
そう言って、あっという間に人数分のお菓子とジュースを出して見せた。
イルマ
へぇ、すご…
生徒
あれー?
生徒
クラりんだ!
2人の会話を遮って、3人組の男子生徒がやって来る。
生徒
まぁーた飼い主増えたのかぁ?
ウァラク・クララ
うん!
やってきた生徒は、クララの頭をぐりぐりと撫でている。
生徒
ま、いいや。ジュースくれよ
ウァラク・クララ
うん!
その生徒はジュースだけを受け取ると、仲間を引き連れ、どこかに行ってしまった。

それがあなたのお名前の気に掛かる。
ウァラク・クララ
バイバーイ
あなた
…今のって
ウァラク・クララ
ああやって何かあげるとね、喜んでくれてたまーに一緒に遊んでくれるの!
イルマ
それって…
ウァラク・クララ
でもね!こんなにちゃんと遊んでくれたのは入間ち達が初めて!
ウァラク・クララ
だからね…あのっ、また…一緒に遊んでくれる…?
あなた
クララ…
イルマ
…うん!
アスモデウス・アリス
やめましょう入間様…!
げっそりとしたアスモデウスがようやく立ち上がる。
ウァラク・クララ
あっ、アズアズ復活した!?遊ぶ!?
イルマ
きょっ、今日はもうやめとこうか

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